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プラスチックごみの現状と課題

プラスチックごみの現状

プラスチックごみの現状について

プラスチックの生産量は世界的に増大しており、1950年頃から2015年までに、全世界で生産されたプラスチックは83億トンを超え、そのうち63億トンがごみとして廃棄されたと推計されています。現状のペースでは、2050年までに250億トンのプラスチック廃棄物が発生し、120億トン以上のプラスチックが埋立・自然投棄されると予測されています。

プラスチック廃棄物発生量の推計
▲プラスチック廃棄物発生量の推計

こうしたプラスチックの製造用途について見てみると、2018年6月に発表されたUNEPの報告書によれば、2015年における産業セクター別の世界のプラスチック生産量は、ワンウェイのものを含む容器包装セクターが最も多いとされており、全体の36%を占めているとされています。

2015年の産業分野別の世界のプラスチックの生産割合
▲2015年の産業分野別の世界のプラスチックの生産割合

プラスチックは賢く付き合えば私たちに恩恵をもたらすものですが、資源循環の分野では、不適正な管理等により海洋に流出したプラスチックごみが世界的な課題となっています。詳細は、プラスチックの課題についてをご覧ください。

BAUシナリオにおけるプラスチック量の拡大、石油消費量
▲BAUシナリオにおけるプラスチック量の拡大、石油消費量

海洋プラスチックごみの量は極めて膨大であり、世界全体では、毎年約800万トンのプラスチックごみが海洋に流出しているとの報告があります。また、この報告では、このままでは2050年には海洋中のプラスチックごみの重量が魚の重量を超えるとの試算もしています

出典

プラスチックごみの国際目標

プラスチックごみ問題は地球規模の課題であり、国際的な連携の下で取組を進めていくことが重要です。

2019年にG20大阪サミットが開催され、海洋プラスチックごみに関して2050年までに追加的な汚染をゼロにすることを目指す「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン」がG20首脳間で共有されました。

また、2023年4月のG7札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合および同年5月のG7広島サミットでは、2040年までに追加的なプラスチック汚染をゼロにする野心に合意し、国際目標を10年前倒し、海だけでなく大気や陸など、環境全体に取組を拡大することとしています。

プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律

プラスチックごみ問題、気候変動問題、諸外国の廃棄物輸入規制強化等への対応を契機として、国内におけるプラスチック資源循環を促進する重要性が高まっています。

こうした背景から、政府は、令和元年5月に「プラスチック資源循環戦略」 (令和元年5月31日消費者庁・外務省・財務省・文部科学省・厚生労働省・農林水産省・経済産業省・国土交通省・環境省)を策定し、3R+Renewableの基本原則と、6つの野心的なマイルストーンを目指すべき方向性として掲げました。

さらに、令和3年6月には、プラスチック使用製品の設計からプラスチック使用製品廃棄物の処理まで、プラスチックのライフサイクルに関わるあらゆる主体におけるプラスチックの資源循環の取組を促進するための措置を盛り込んだ「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が成立しました。

資源循環法

出典

お問い合わせ
琵琶湖環境部 循環社会推進課
電話番号:077-528-3477
FAX番号:077-528-4845
メールアドレス:[email protected]