文字サイズ

アルコール入院治療プログラム

アルコール入院治療プログラム(ARPAlcoholics Rehabilitation Program)(入院期間…8週または9週)
 

外来診療の結果、入院治療を行うことになりましたら、入院当日は必ず予約の時間までにご来院ください。

お酒に頼らない生き方をしませんか?

アルコール依存症は、治療を受けて正しい知識を学び断酒をつづけることで回復することが出来ます。
 

アルコール依存症とは、「大切な家族、仕事、趣味よりも飲酒を優先させる病気」です。明らかに飲酒が原因で身体や周囲の環境に悪い影響が出ているにも関わらず、自分の意思では飲酒をコントロールできなくなった状態です。そして、未治療では確実に死に至る恐ろしい病気です。
 

当院では、医師・看護師・精神保健福祉士・作業療法士・臨床心理技術者など多職種が協力し、専門的なアルコール依存症に対する医療を提供しています。アルコール依存症者が、プログラムや自助グループの参加を通して、病気を知り、認めることで回復への第一歩を踏み、更に学びを深め、断酒へのステップアップをしていけるようにサポートしています。

プログラムの週間予定

日課表

治療計画

  • 第1治療期間(入院:原則1週間)
    身体的検査及び離脱症状の治療の期間です。
    身体回復に専念していただきプログラムの準備をする期間です。
    ※離脱症状とは?→飲酒をやめることで現れる様々な身体症状で、軽度なもので手の震えから重度なもので幻覚やてんかん発作などがあります。
  • 第2治療期間(第1治療期間終了後、8週間)
    原則的に全参加です。(身体的問題で制限されることがあります)

プログラムの概要

  • 健康心理学講座:自分で自分を健康にしていくための考え方や方法を知る。その方法を講座の中で体験し、身につけていくプログラムです。(臨床心理技術者、看護師が担当します)
  • 酒歴発表:ARP退院週に、これまでの入院生活の総まとめとして自分の人生と飲酒問題について振り返り、退院後の断酒生活に向けた思いを自らの言葉で語っていただきます。
  • ウォーキング:自然豊かな環境の約7km距離を歩く運動プログラムです。体力回復や同じ志を持った仲間と協力し合うことの喜びや達成感を感じることができます。健康的なストレス発散の場にもなっています。
  • 作業療法:革細工という創作活動をするプログラムです。アルコール依存症者は長年の多量飲酒によって脳が障害を受けて判断力や冷静な思考力が低下しています。作業療法で作品制作に取り組むことで集中力や計画性などを養い、創造することや素面の喜びを発見することを目的としています。自分で作った作品は記念や思い出にもなります。(作業療法士、看護師が担当します)
  • スポーツ:グランドゴルフや卓球などのスポーツを患者同士で計画して取り組む運動プログラムです。体力の回復と向上を図り、酒によって衰えた身体と、断酒によって回復した身体を認識することで、酒の恐ろしさを理解し、身体の健康の価値観を見出す場となります。
  • 外泊:外泊の目的は、社会復帰の準備段階として病棟外での断酒の継続と、地域や家族との人間関係の回復にあります。外泊後は、振り返りと次回の外泊計画を看護師と確認します。
  • 認知行動療法:認知というのは物の見方や考え方ということです。認知行動療法とは自分の認知の傾向や特徴を知り、改善させることで、より良い行動に変化させることが目的の治療(心理療法)です。当院では、専用の「飲酒問題を考えるワークブック」を使って、これまでの自分の飲酒について認知を振り返り、自分自身で検討し、断酒に向けて認知と行動を改善することを目標としています。 (医師、精神保健福祉士、看護師が担当します)
  • 講座:テキストに沿った講義や患者同士での意見交換や振り返りを通して、アルコール依存症の正しい知識を学習し、病気・酒害の理解を深めてもらうプログラムです。(看護師が担当します)
  • 自助グループ参加:自助グループとは、共通の問題を持つ当事者同士で問題解決や充足に向けて集まるミーティンググループです。アルコール依存症の自助グループとして断酒会とAAなどがあります。断酒継続者は自助グループに通っている方が多くおられます。当院ではアルコール依存症から回復するために、自助グループへの参加を奨励しています。

アルコール家族教室のご案内

どうして、家族にも援助が必要なの?
アルコール依存症は「家族全体の病」といわれています。アルコール依存症者を最も身近で支える家族の負担は大きなものです。これまで飲酒問題に巻き込まれ、家族は悩み、傷つき、苦しみ、身体的・心理的に不健康な状態になっています。アルコール依存症からの回復には家族の皆様の健康回復やアルコール依存症の理解が非常に大切になります。
当院ではアルコール依存症者の家族を対象にした「アルコール家族教室」を毎月2回開催しています。家族の皆様にも病気の正しい知識を理解していただき、依存症の問題を家族だけで抱え込まず、仲間と共有し医療スタッフに相談する機会としていただくことを目的としています。また、本人が治療をうけていない場合にも、家族が正しい知識を得ることで、これまで治療をうけることを嫌がっていた本人が専門医療機関につながることもあります。是非、一度ご相談下さい。

お問い合わせ
精神医療センター 事務局
電話番号:077-567-5001
FAX番号:077-567-5033
ページの先頭へ戻る