治療や病院についての情報
がん治療の選択肢を知ることで、納得のいく治療法にたどりつきましょう。
標準治療とは、科学的根拠に基づいた観点で、現在利用できる最良の治療であることが示され、ある状態の一般的な患者さんに行われることが推奨される治療をいいます。
なお、医療において、「最先端の治療」が最も優れているとは限りません。最先端の治療は、開発中の試験的な治療として、その効果や副作用などを調べる臨床試験で評価され、それまでの標準治療より優れていることが 証明され推奨されれば、その治療が新たな「標準治療」となります。
がん診療連携拠点病院、地域がん診療病院、がん診療連携支援病院における治療法一覧
医療の進歩で、健康保険で認められている医療水準を越えた最新の技術による治療方法が出てきています。こうした最新の医療については、保険対象外の治療であっても、厚生労働省から「先進医療」と認められたものであれば、保険診療と併用できます。
固形に対する治療、血液やリンパに対する治療、消化器がんに対する治療などがあります。
陽子線治療 | 固形がんに対して用いる放射線治療法の一つで、がん病巣に合わせてピンポイントの精度で陽子線をあてることで、がん細胞を集中的に破壊するものです。 |
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重粒子線治療 | がん病巣にピンポイントで重粒子線をあて、がん細胞を集中的に破壊する治療です。 |
抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査 | 抗癌剤が効きにくい体質かどうかをあらかじめ検査して治療方針を決める治療法です。 |
樹状細胞および腫瘍抗原ペプチドを用いたがんワクチン療法 | 患者さん本人の血液から分離・活性化した免疫系細胞の一種、樹状細胞を用いた治療方法です。 |
先進医療は、さまざまな審査を受けて承認された医療機関でのみ実施されています。医師の診療を受けるなかで、患者が希望し、医師がその必要や合理性を認めた場合に行われるものです。治療内容や必要な技術料などの説明を受け、十分納得したうえで、同意書に署名して治療を受けることになります。
先進医療と認められた治療にかかる特別料金分は自己負担となり、通常の保険診療と共通する部分(診察、検査、投薬、入院など)の費用は一般の保険診療と同様の扱いとなります。
(拠点病院等地図作成中)
先進医療を受けられる病院については、下記のページからも探すことが出来ます。
※先進医療とは異なりますが、滋賀県内のがん診療拠点病院及び支援病院にてお受けいただける高度ながん医療については、下記のPDFファイルにてご確認いただけます
メリット | 臨床試験に参加することで、新しい治療法を受けられる可能性があります。 最新の医薬品を用いた治療が受けられます。 試験結果が、同じ病気で苦しんでいる患者さんに役立ちます。 |
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デメリット | 有効性や安全性が明らかでないため、病気が本当に治療できるかがどうかわかりません。 医師が予想しなかった副作用がみられる可能性があります。 通院や検査を、通常の診療よりも多く行う必要があります。 |
がん情報サービスでは、臨床試験についてのさらに詳しい情報を得ることが出来ます。