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MR検査

MR検査の特徴

大きなトンネル状の磁石の中に入っていただき、電波を体に当てます。体から帰ってきた信号をもとに体内の様子を画像で見ることができる診断装置です。

  1. 全身どの部位でも撮影が可能です。(ただし一度に複数の部位を撮影することはできません) また、血管の撮影は造影剤を使用することなく行うことができます。
  2. 検査目的に合わせて様々な方向、種類の画像の撮影ができます。
  3. 放射線は使いませんので被ばくはありません。
  4. 約20~60分の検査時間を要します。検査内容によっては息止めが必要な場合があります。
  5. 検査中はとても大きな音を伴います。

※注意事項

強力な磁石を用いた検査のため、磁石に引きつけられるような金属類(アクセサリー類、入れ歯、ヘアピンなど)は検査室へ持ち込めません。また、体内に金属を入れている方においては検査を受けることが出来ない場合があります。事前に担当医へご相談ください。

当院のMR装置紹介

磁力の異なる2台のMR装置(1.5テスラ、3.0テスラ)が稼働しています。検査の内容や安全性を考慮した上でそれぞれの装置の特徴を最大限活かせるように、使い分けを行い、幅広い検査内容に対応できる環境整備に努めています。主として頭頚部領域、関節領域、乳房、心臓は高磁場MR装置(3.0テスラ)を使用しています。

3.0テスラ装置の特徴

特に脳血管や脳の検査において有用

MR信号の増加によって、1.5テスラ装置では描出が難しい細い血管や脳の細かな構造が鮮明に観察出来ます。

※脳ドックは3.0テスラ装置を用いて行います。

3.0テスラ装置を用いた頭部MRA画像
Ingenia 3.0T PHILIPS社製

1.5テスラ装置の特徴

人工知能(AI)技術を用いた短時間・高画質の両立

一般的なMRIは、他の画像診断装置と比べて検査時間が非常に長いという問題があります。検査時間を短くすると画像が劣化して診断が難しくなり、反対により診断に有用な高画質な画像を求めると検査時間が延長します。しかし、AIによる高画質化技術を搭載し、検査時間を延長することなく、高画質な画像が得られるようになりました。

1.5テスラ装置を用いた画像
1.5T Vantage Fortian キヤノンメディカルシステムズ社製

MR対応ペースメーカやICDの埋め込みをされている方のMR検査について

2012年よりMR対応ペースメーカおよびICDが開発され、使用されるようになりました。当院では循環器科や臨床工学部と連携し、MR対応ペースメーカおよびICDを使用されている方がMR検査を受けることができるよう、施設認定を得ています。MR対応ペースメーカおよびICDを装着されている場合は検査前に事前のチェックが必要になります。担当医師までご相談下さい。

実績

2015年1月より3.0テスラ装置を用いた脳ドック検診を開始いたしました。当院では通常の予約検査も並行して行っておりますが、待ち時間の調整など健康創生センターと協力して円滑に検査が行えるように努めています。

2016年に、2名の診療放射線技師がMR専門技術者の認定を取得いたしました。検査内容の向上とMR検査における安全性の確保に努めています。

※検査に関してご不明な点等がありましたら、MR検査室までお問い合わせ下さい。

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