中学生の息子がオークションに出品されている靴が欲しいと言うので、父親がID・パスワードの利用を承諾し、息子が入札して落札した。支払い方法も父親承諾のもと登録済みのクレジットカード払いを選択した。5日後、出品者から「商品発送済みなのに入金がない。早急にオークションサイトで商品到着確認手続きをしてほしい。」と連絡があった。
父親は商品到着を知っていたので、出品者の指示とおり確認手続きをした。
その翌日、息子から「表示よりワンサイズ小さい靴が届き、履けない。交換か返品してほしい」と聞き、オークションサイトで出品者にその旨連絡したが「表示どおりのものを送っている」と交換も返金も拒否された。オークションサイトも補償制度は適用できないと言う。クーリング・オフできないのか。(40歳代・男性)
・購入代金の返金について、個人間の取引であるため、オークションの場合は「クーリング・オフ」の制度はありません。
・サイズ表示と異なるものが届いた場合は、出品者が債務を履行していないことになります。既に交換の催促をしていますので、すぐに解除・返金を求める書面を出品者に送りましょう。この際、出品時のサイズ表示の確認が特に重要であり、この記録がない限り返金の主張は困難です。
・出品者の連絡先は、上記の記録を提示しオークションサイトに開示を求めましょう。オークションサイトでの出品者との交換・返金交渉の記録がないと、オークションサイトが出品者の情報開示を認めない場合もあります。
・「未成年者取消し」について、落札者が未成年でも、親権者がID・パスワードを利用させていますので未成年者取消しはできません。反対に、オークションサイトの利用規約によっては、他人にID・パスワードを利用させたことで、出品者の情報開示や補償制度の利用を拒まれることもあります。
・補償制度の利用については、オークションサイトに利用できない理由を確認しましょう。
「おかしいな」「困ったな」と思ったら、まずは消費生活センターにご相談ください。