滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
「トイレが詰まった」「鍵をなくして家に入れない」「玄関にハチの巣がある」など日常生活のトラブルに事業者が対処する、いわゆる「くらしのレスキューサービス」は、専門的な技術や知識がない消費者が困ったときの手助けとなる一方、消費生活センターには料金や作業内容等で事業者とトラブルになったという相談が寄せられております。
水回りなど、生活に密着した箇所の修理は緊急の場合が多く、慌ててネット広告やマグネット式広告を見て、依頼してしまいがちです。
緊急で駆けつける事業者は、広告では「○○○○円~」と安さを強調していても、高額な契約をするよう急がされることがありますので、申し込む際には、出張料、点検料など修繕費用の概算を確認しましょう。修理をしなくても出張料が発生するケースや、夜間は昼間よりも高額になるケースもあります。
事業者が点検し故障の原因がわかったら、見積りを書面で出してもらいましょう。提示された作業内容や見積額に納得いかない場合には、すぐに作業を頼まず、別の業者から見積りを取り、比較検討してください。
広告等を見て自分から事業者に訪問を求めた場合は、原則としてクーリング・オフができませんが、広告と実際の金額が大きく異なり、もともと高額な契約の意思をもっていなかった場合は、クーリング・オフできる可能性があります。なお、いったんお金を支払うと取り戻すことは困難ですので、請求された金額や作業内容に納得できない場合は、後日支払う意思があることを示しつつ、その場での支払いは断りましょう。