滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
【事例1】
車を売却しようと、ネットで査定を申込み、最も高額な買取額を提示した業者に売却を承諾した。しかし3日後、気が変わりキャンセルを申し出たところ、「契約は成立しており、解約できない。どうしても解約するなら、買取額の30%の違約金を請求する」と言われた。高額な契約なので、契約書を交わして契約成立だと思っていたが違うのか。クーリング・オフはできないのか。(30代男性)
【事例2】
車買取サイトに登録し、複数業者に同時に車を見に来てもらった。こちらから修復歴箇所を説明した上で、各社査定してもらい、最高額を提示した業者と契約した。数日後、業者から「接合車であることがわかったので、廃車にするしかない」と連絡があり、大幅に査定額を減額された。「減額に納得できないなら、契約解除に応じ、車を返す」と一方的に言われた。当初の査定額で買取してほしい。(20代男性)
契約は基本的に口頭でも成立します。かつ車の売却は、クーリング・オフが適用されません。一旦契約すると、原則、契約書の内容に従うことになりますので、事前に買取業者の情報収集を行い、解約や買取代金の支払条件等、契約内容を十分確認することが大切です。
解約を申し出て、違約金等の請求を受けた場合は、その根拠を書面で提示してもらいましょう。また、買取業者は、プロとして査定額を提示しており、査定時の見落としによる、減額や契約解除に応じる必要はありませんが、消費者側もトラブルとならないよう、修復歴等、自身が把握している情報は、正しく申告しましょう。