滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
引っ越しのためベッドと椅子を処分したいと思い、ネットで見つけた業者に連絡をした。電話で費用について聞いたが、実際に見ないとわからないと言うので見積りに来てもらうことにした。訪問後、見積りもなく勝手にベッドを解体して運び出され、25万円を請求された。想像以上に高額だったが作業が終わっており、キャンセル不可と言われ、仕方なく支払った。(20歳代男性)
新年度を迎え、自宅にある不用品処分を検討されている方も多いのではないでしょうか。不用品を処分するにあたり、業者とのトラブルについて相談が寄せられています。
この事例では、業者訪問時に初めて料金提示があったことから、訪問販売に該当する可能性があります。訪問販売による契約は、クーリング・オフができるため、契約後8日以内であれば無条件で契約を解除することができます。また、契約書に不備がある場合や、契約書自体を受け取っていない場合は、8日を過ぎていてもクーリング・オフが可能です。
一般家庭から出る不用品等の廃棄物はお住まいの市町から案内されているルールで処分し、不明点は市町の窓口に問い合わせましょう。市町以外に不用品回収を依頼する場合は、市町のホームページ等で一般廃棄物処理業の許可業者を探し、料金(追加料金やキャンセル料含む)を事前に確認したり、相見積もりをとったりすることが重要です。料金が不明瞭な業者への依頼は避け、トラブルを事前に回避しましょう。事前確認ができなかった場合は、作業前に料金を確認し、納得できない場合はきっぱり断りましょう。