滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
マッチングアプリで知り合った男性と、無料のメッセージアプリで交信していた。男性からスマホを落とし画面を見ることが出来なくなったと有料サイトに誘い込まれ登録料、その他手数料など数回にわたり総額100万円を振り込んだ。その後も交信を続けていたが突然連絡不能になった。恐らくサイト側が連絡不能にしてしまったのだと思う。男性もわたしと同様困っていると思う。サイトに連絡したが繋がらない。(30歳代女性)
こちらの事例について、何か気が付かれたことはありませんか。おそらく知り合った異性はサイト側が雇った偽者、いわゆるサクラだと思われます。サイトの目的は、異性の会員と装ったサクラに一般会員を言葉巧みに誘導させ、「交信を続けるための課金をさせること」です。事例のようにネット上の出会い系サイトで知り合った異性を信用し、指示されるまま高額な利用料金を支払ってしまったという事例は非常に多いです。
近年、インターネットの普及と、コロナ禍の影響もあり、SNS上で繋がる関係性に慣れが生じていることから、本当に信用できる相手なのか判断することが難しくなってきています。支払ってしまったお金を取り戻すことは大変困難ですので、一度も会ったことのない相手を安易に信用せず、慎重に判断することが重要です。
この事例に限ったことではありませんが、トラブルに遭わない為にも私たち消費者自身が正しい知識を習得し判断することが重要です。