滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
普段お買い物をする際、何を「ものさし」にしてモノやサービスを選んでいますか?
値段や素材、機能性など、その「ものさし」は個人で異なるものだと思います。
地域や社会、人、環境のことを思いやってモノやサービスを選び、消費することを「エシカル消費」といいます。
私たちが消費しているモノやサービスは、見えない部分で地球温暖化などの環境問題や、立場が弱い開発途上国の過酷な労働などの社会問題が隠れていることもあります。
そこで、「どこでつくられたのか?」「環境にはやさしいのか?」「誰がつくったのか?」なども考えて、モノやサービスを選んで消費することは、環境問題や社会問題を解決するきっかけのひとつにもなります。
「私たち消費者の行動なんて、微々たるものではないか?」と思うかもしれませんが、日本の1年間の支出の5割以上を占めているのは、企業などではなく、家計の支出になります。
私たち消費者は、社会を変える力をもっており、エシカル消費を通じて、よりより社会をつくることができます。
エシカル消費の具体的な行動例としては、地元で生産されたモノを地元で消費する「地産地消」や、必要な食材を必要な分だけ購入したり、フードドライブ(家庭で余った食品を、必要とする福祉施設などに寄付する活動)を利用したりする「食品ロス削減」、環境への負担が少ないモノやサービスを選択する「グリーン購入」などがあります。
普段のお買い物に「思いやりの“ものさし”」も加えることを、まずは第一歩として、エシカル消費を自分のペースで始めてみませんか?