滋賀県消費生活センターでは、最近相談の多い事例やタイムリーな情報を発信しています。
近年、自分のクレジットカードを他人に使われてしまう不正利用の被害が急増しており、一般社団法人 日本クレジット協会の調査によると、2022年の被害額は436億7000万円で過去最高となりました。
原因の一つは、「フィッシング詐欺」の増加だと考えられています。
この手口では、宅配業者、税務署、銀行、カード会社、通販会社など、実在する会社名や団体名で、SMS(ショートメール)やEメールが届きます。
文中のURL(英字や数字などの青い文字列)から本物そっくりの偽サイトに誘導され、氏名、住所、クレジットカード番号、有効期限、セキュリティコードなどを入力してしまうと、情報が盗み取られてしまいます。
また、過去にクレジットカードで決済を行ったサイトが、外部からハッキングを受けてカード番号などの情報が漏えいし、悪用されるケースもあります。
クレジットカード会社で不正利用だと判断されれば、被害額が補償される場合もありますが、カード会社によって申し出の期限(60日など)が決まっているため、不審なことがあればすぐにカード会社に相談してください。連絡先はカードの裏面に書かれています。
カード会社によるセキュリティ対策も強化されていますが、私たち自身も気を付ける必要があります。次のポイントを確認し、自分の身を守りましょう。
被害にあわないために
〇心当たりのないメールやSMSは開かない 文中のURLにアクセスしない
〇信用できないサイトで個人情報やクレジットカード番号を入力しない
〇クレジットカードの利用履歴をこまめに確認する
〇覚えのない利用があればすぐにカードを利用停止する