家事の合間に副業をしたいと思い在宅ワークのウェブサイトに資料請求したところ、業者から電話がありアフィリエイトの仕事を勧められた。広告を載せてその商品が売れれば紹介料が振り込まれ、業者の指示通りに簡単な作業をすれば収入は徐々に上げられる、と説明された。アフィリエイトをするためにはウェブサイトを作る必要があり、それにはお金がかかると言われ迷ったが「個人で店を出そうとすればもっとお金がかかる。お金は必ず入ってくるし、収支がマイナスになることはない」との説明を信じ、業者にウェブサイトの作成を依頼し約40万円の費用を支払うことにした。
ウェブサイト完成後、サポートセンターからの指示を受けながら商品広告を掲載してみたが、まったく収入にならないので解約したい。(20歳代・女性)
インターネットで見つけた業者に資料請求し、数日後送付された資料を見て業者に問合せたところ、「1か月の利益は30万円ほどになる」「普通にブログを書いたりお客からの質問などにしっかり対応していれば売上は間違いなく上がるし、サポートも行うので必ず売上は上がる」と説明された。説明を聞いて安心し、ウェブサイト作成費用などの約135万円を分割で支払った。
しかし、ショップを始めて半年以上経つが、利益は合計1万円にもならなかった。注文がないので広告・集客作業を本当にしているのか業者に確認しても具体的な回答はなく、より効果的な集客作業をするよう依頼しても、別途料金が発生するというばかりだった。
また、ウェブサイトの不具合が改善されないなどサポートも不十分であり、契約前の説明と異なるので解約したい。(30歳代・男性)
・最近、インターネットを利用した手軽なサイドビジネス・副業に関する相談、中でも「アフィリエイト」と「ドロップシッピング」に関する相談が目立っています。
・「アフィリエイト」とは、一般的には提携先の商品広告を自分のウェブサイト上に掲載し、その広告をクリックした人が提携先から商品を購入するなどした場合、一定額の報酬を得られるというものです。
・「ドロップシッピング」とは、一般的には自分のウェブサイト上に商品を掲載し、商品の申込があった場合、メーカーや卸業者から申込者へ商品を直送するというものです。
・いずれの場合も、仲介業者に依頼して自分のウェブサイトを開設することが多く、その際に高額な契約を結び、トラブルが発生しています。「簡単に収入が入ると言われ高額なウェブサイト作成料を支払ったのに、収入にならない」「仲介業者がサポートし必ず売れるショップにするから大丈夫と言われたが、サポートがなく商品も売れない」という相談内容が多いです。
・特定商取引法の「業務提供誘引販売取引」に該当する場合には、「クーリング・オフ」や不実告知、事実不告知による取消しを主張できる可能性があります。
・自分で努力せずにお金が儲けられるなどという話は信じないようにしましょう。高額な費用が必要になる場合、契約するかどうか慎重に検討し、また契約前に仕組みについて十分に説明を受け、契約書類を確かめましょう。
「おかしいな」「困ったな」と思ったら、まずは消費生活センターにご相談ください。