芸能人や芸能事務所のマネージャーなどをかたるサクラサイト商法

相談概要

SNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）で友達になった女性から「私はタレントAのマネージャーです。彼を助けてもらえませんか？」という内容のメールが届き、URLが添付されてあった。

そのURLをクリックし、ニックネームや地域、パスワードなどを送信したら、数時間後Aから「俺の悩みを聞いてほしい」というメールがあり、少しでも助けになればと思い返信した。その後「無料ポイントがなくなった。クレジットカードか振り込みでお金を支払うように」とのメールが届いた。その時はじめて有料サイトだと知った。

その後、芸能事務所から謝礼を受け取るため、後輩からAの連絡先を交換するためというメールが何十通も届き、さらにAとメールのやりとりを続けるためにポイントを購入した。気づけば余りにも多くのポイントを購入しており、この間のクレジットの請求額は50万円になった。だまされたのだろうか。（20歳代・女性）

解決への糸口

この事例は「サクラサイト商法」といわれる手口です。突然届く迷惑メールや他の無料SNSを利用して消費者をサイトに誘導し、芸能人や芸能事務所をかたって、次々とポイントを購入させるものです。
クレジット会社やサイト業者に経緯や問題点を伝え交渉することになります。

アドバイス

サイトへの登録や一定期間の利用が無料であっても、途中から有料となるサイトが多くあります。有料となる時点で、やり取り内容や相手が本当かどうか確認できない場合は、お金を支払わないようにしましょう。また、将来得られるという収入を前提とした支払いはしてはいけません。
SNSからサクラサイトに誘導されるケースもあります。友人登録に関する利用設定により、知らない人からの連絡を防ぐこともできるので、設定内容を確認し、自分の利用状況にあった設定にしておくことが重要です。
知らない人から届くメールやメッセージには絶対に返信しないようにしましょう。返信することで、サイトに誘導され、多くのトラブルが生じています。

「おかしいな」「困ったな」と思ったら、まずは消費生活センターにご相談ください。

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