天野川沿いに位置する米原市の岩脇区では、自治会役員からの提案で、かまどベンチを公民館に製作することとなりました。
かまどベンチの製作と言っても誰もが初めての経験であり、本当にうまくいくかどうか不安もあったそうですが、地域に住む様々な技術を持った人々が集まったおかげで作業は順調に進んだそうです。地域の人々が1つの目標に向かって活動したことで、達成感を得ることもできたとのことです。
誰もが使用する公民館に設置したため、かまどに対するいたずらが心配され、また、かまどに直接腰かけることに対する抵抗感もあったそうです。こうした問題を解決するために、かまどベンチの座板を箱形にしてかまどを完全に覆うなどの工夫が施されています。
岩脇区では、かまどベンチの製作をきっかけに、防災に対する意識が向上し、水害を想定した避難訓練も実施されるようになったそうです。これからも地域に密着した訓練を実施するとともに、自主防災組織や水害時の避難行動についても考えていきたいとのことでした。