かまどベンチ製作の手順を紹介します。あくまでも一例ですので、地域の皆さんでアイデアを出し合い、それぞれの特技や知識を生かしたかまどベンチづくりを目指しましょう。多くの関係者が作業に関わり、新たな地域の絆をつくることが、かまどベンチづくりの重要な目的の一つです。 (使用上の注意)
災害時に住民が集まる、普段から住民が集まる、防災活動の周知効果が高い、水が確保できる、など様々な視点から設置場所を決めます。
製作工程やかまどベンチの構造、必要な材料、役割分担などについて検討すると共に、多くの人がかまどベンチづくりに参加してもらえる方法についても検討します。
セメントの乾燥等に時間がかかりますので、かまどベンチを活用するイベントや訓練に間に合うよう、十分な余裕をもって計画を立てましょう。
基礎の大きさよりも大きめに地面を掘り、型枠を設置したうえで、練り混ぜたコンクリートを流し込みます。約半分の高さにメッシュ筋を入れ基礎を補強します。(コンクリートがしっかりと硬化するよう、レンガ積みまでには十分な時間を確保しましょう。)
基本的には以下の流れでレンガ積みを行います。
基礎コンクリートの上にモルタルを敷く→レンガ(1段目)を置く→隙間にモルタルを詰める→はみ出したモルタルを取り除く→レンガの上にモルタルを敷く→レンガ(2段目)を置く→1段目と同じ作業を繰り返す
レンガを水平に図面通りに積み上げるためには様々な手法があります。
鉄網、座版、看板などを設置します。使いやすさや周知の効果などにも配慮しましょう。
かまどベンチで実際に火を焚く際には、かまどベンチの基礎部分にブロックや砂、砂利などを敷き、薪が基礎部分に触れないように注意してください。基礎部分が爆裂する危険があります。
また、使用後は水をかけずに自然冷却してください。急激な冷却は、かまどベンチの劣化につながります。