小野学区自主防災会では、防災に関する研修会や訓練を実施するだけでなく、独自に制作した防災ハンドブックや防災マップなどを各家庭へ配布するなど、防災に関する様々な活動が行われていました。
]平成24年度には一層の防災体制の強化を図るため、避難所である小野小学校や一時避難場所となる公園に、かまどベンチを設置することになりました。
自主防災会だけが独走することがないよう、早い段階から自治会の代表者が集まる会議や個々の説明会などで、繰り返しかまどベンチの設置について説明を行い、意見の交換も十分に行われたそうです。単なる作業内容を説明するだけでなく、住民が協力してかまどベンチを製作することの意義について説明することで、事業への理解を得られるようになったとのことです。
こうした地道な活動のおかげで、かまどベンチ製作当日には多くの住民が参加し、参加者全員に役割が与えられるよう、参加者を「かまど部分製作グループ」「ベンチ部分製作グループ」に分けるなど、作業の進め方にも工夫されたそうです。
かまどベンチが設置された小野小学校では、生徒の防災意識の向上につながることが期待されており、子供達によるかまどベンチを活用した炊き出し体験なども計画されているとのことでした。また、小学校だけでなく地元の自治会でもバーベキューに活用されるなど、防災意識の向上はもとより、住民同士の親睦にも活用されているそうです。