人間愛を理念とした災害時要援護者支援
平成19 年
・災害時要援護者の把握と支援者への支援依頼
・高齢者、要援護者避難誘導訓練
区域内では65歳以上人口が32%にも及び、災害時要援護者支援のために何かしなければと手探りの状態で支援活動を始めることになった中志津自治会6区地域支援部会。
従来の防災活動等とは異なり、人間愛に立脚した、要援護者の心身の状態の把握から訓練の実施まで一貫したストーリーでの支援活動の構築を目指し取組を進めています。
まず、アンケートで区内の高齢者・要援護者の人数などを把握した上で、支援申請者の全家庭1件1件を訪問、改めて現在の状況を聞くとともに、支援のためにハンディキャップの状況を近所の方に伝えることについて了承を得ました。
次の段階は、支援者となることの依頼。これも大変な作業でしたが、120件の家庭をそれぞれ訪問し2ヶ月掛けて了解を得たとのこと。
こうした地道で粘り強い活動により、平成20年5月には避難誘導訓練を実施するまでに取組が具体化。当日は、要援護者の方が安心して安全に訓練に参加できるよう、様々な配慮をしながら実施しました。
実施後のアンケートでは、多くの参加者が「御近所の皆さんと良い関係を持ち、御近所の支援の大切さが改めて分かった。」と答えています。
文書調査の回答票に同封された「高齢者・要援護者避難誘導訓練実施レポート」からは、取り組まれた皆さんの「人間愛」の深さと、実現に向けた苦労と強い意志に基づく粘り強さ、訓練をやり遂げた達成感が伝わってきます。
(千葉県佐倉市中志津自治会6区地域支援部会)