平成11年度~平成12年度 企画県民部 地域振興課 主事
最初の配属先では、歴史文化を活用したまちづくりや、当時盛んだった地方博覧会への出展を担当。前例や法律上の縛りが少ない業務で、創意工夫を生かした仕事の仕方を学び、現場での体験を通じて滋賀の地域資源についての知見を深めることができました。
平成13年度~平成14年度 企画県民部 県民文化課 主事
組織改編に伴い、歴史文化の仕事を持ったままで初異動。県内の東海道や中山道を実際に歩いて作ったウォーキングマップは今でも活用いただいているそうです。東アジア諸国からの文化団体を招き開催した「びわ湖アジア芸術文化祭」など、県内の文化団体の皆さんにも協力いただく大きな行事の運営にも関わりました。
平成15年度 都内民間派遣研修(株式会社三菱総合研究所)
初めて滋賀を離れ、東京のシンクタンクで各地の自治体の地域振興を支援する業務に従事。国内最先端の知見に触れると同時に、ここで学んだ資料の作り方やプレゼンの仕方は、今でも日々の業務に生きていると感じます。
平成16年度~平成20年度 政策調整部 企画調整課 主任主事
新規施策の企画立案や全庁的な政策の調整、近畿圏・中部圏の自治体との広域連携など、5年間の間に様々な業務を担当。政策決定に向けての県庁内のしくみや、各部局の抱える課題に詳しくなりました。
平成21年度~平成25年度 秘書課 主査
知事の随行秘書として、県内はもちろん、海外も含めさまざまな場所へ同行しました。県政の最先端の状況に触れたり、意思決定がなされる現場やそのプロセスを体験できたりしたことが大きな財産になっています。
平成26年度~平成27年度 琵琶湖環境部 環境政策課 副主幹
平成28年度~平成30年度 琵琶湖環境部 琵琶湖保全再生課 副主幹・主幹
環境学習の推進や琵琶湖の価値の発信を担当し、県内外の講座で何度も講師を務めました。滋賀の顔である「琵琶湖」について深く知る機会になったとともに、環境保全に熱心に取り組まれる市民団体や企業の方々と多く知り合うことができました。
平成31年度~令和4年度商工観光労働部ここ滋賀 副参事・副所長
東京・日本橋の情報発信拠点で、滋賀の発信を担当。東京のど真ん中で、観光案内や県産品の販路拡大、メディア発信などに取り組みました。滋賀県についての多方面にわたる知識が求められ、これまでの業務で得た経験や人脈が大変役に立ちました。
令和5年度 東京本部 本部長代理
非常に珍しい都内での異動で、東京生活が5年目に。国会議員事務所や霞が関の中央省庁との調整や、都内の企業訪問、知事などが上京される際の行程の調整等を担当しました。
令和6年度~ 総合企画部 企画調整課 万博推進室室長
今年の春より滋賀に帰任し、2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博に向けた業務を担当。関西広域連合パビリオンの中に出展する「滋賀県ブース」の準備や、会場内で滋賀の魅力を発信するイベントの企画、県内の子どもたちを万博へと招待する事業などの他、万博に向けた県内の機運醸成に取り組んでいます。
仕事を進めると、「利益が相反する関係」にある方が必ず出てきます。交渉相手やクレーム対応等、たとえ立場上は対立関係にあったとしても、建設的に課題を解決して前に進むには、(一見矛盾する表現ですが、)「対立する相手との信頼関係を築くこと」が大切だと考えています。
国家公務員になることも考えましたが、「この国のために」と「滋賀のために」とを比べた時に、生まれ育った故郷のためならがんばれるな、と思ったので県職員の道に進みました。愛着のある地域の課題解決や魅力発信に向けて、ノルマや利益率とは別の次元で汗をかけることが、自治体職員の仕事の魅力かと思います。
また、県庁の仕事は非常に多様な分野に渡るため、異動のたびに新たな経験を経て違ったスキルを習得できることと、過去の職場で得た知見や人脈が意外なところで役立ってくれる面白さがあります。
日々新たな技術や価値観が登場し、仕事の仕方もめまぐるしく変化する中、広く時代の動きや世界的な課題を意識しながらも、「琵琶湖とともにある暮らし」というローカルな価値観を大切にして働けるのが、滋賀県庁の良さだと思います。
また、これは他府県の職員さんにも羨ましがられる点ですが、「琵琶湖」というシンボルがある滋賀県は、例えば環境課題の解決に向け、行政と県民や企業の皆さんとが、同じ方向を向いて力を合わせることができる土地だと感じています。