学部・学科:環境科学部・生物資源管理学科
取り組んでいたこと:植物病理学研究室に所属し、植物に病気を引き起こす病原体の感染メカニズムに関する基礎的な研究を行っていました。
具体的にはPCR法や遺伝子組換技術を用いて、病原菌がもつ遺伝子の機能解析を行っていました。
この分野に関する知識や経験を生産現場に生かしたいという思いが滋賀県庁に入庁した理由の一つです。
平成30年度~:農業技術振興センター(現所属)
→水稲や野菜の病害の発生状況調査や新規防除技術の開発に従事しています。
その中でもタマネギの病害の防除技術開発をメインに担当しています。
大学時代に参加した植物病害に関する研究会で滋賀県職員の方の講演があり、滋賀県庁における植物病理分野の仕事について知りました。
農業に幅広く関われるとともに、自分の強みである植物病理分野の知識や経験を生かせると考え、入庁しました。
環境への負荷が少なく、かつ安定的な農産物生産のために、水稲の減農薬栽培技術やタマネギに発生する病害の効果的な防除技術の開発に従事しています。
具体的には、ほ場での病害の防除効果に対する試験や、室内での植物病原菌の接種試験や薬剤感受性試験を行っています。
生産現場で実際に起きている問題や課題に対応して試験研究を行い、開発した技術や試験で得られた情報が直接、生産現場に活かされることが魅力です。
また、学会に参加することで、他の都道府県の農業試験場や大学の研究者とのつながりができることも魅力と感じています。
何事においても計画をしっかり立てることを意識するようになりました。
年単位を基本として、長期的、短期的な計画をよく考えることでその後の仕事がスムーズになると感じます。
農業に関連した試験研究は、気象条件や農作業で予期しないことが多く発生しますが、計画がしっかりとしていれば、動じずに対応できると感じます。
試験に取り組む際は生産現場で使いやすく、必要な技術はなにかを第一に考えつつも、自分自身が興味をもって取り組むことを大切にしています。