学部・学科:人間文化学部・人間関係学科
取り組んでいたこと:大学では主に社会学、心理学、教育学について学び、ゼミでは社会学を専攻していました。
加えて、副専攻として地域学についても学んでいました。
また課外活動ではボランティアサークルに所属し、障害児者の余暇支援に取り組んでいました。
平成30年度~:近江学園
→障害児の生活支援、進路指導、学園行事の運営等の業務を行っていました。
令和3年度~:中央子ども家庭相談センター(現所属)
→虐待や非行等、様々な事情で保護されている児童の生活支援や行動観察、実習対応等の業務を行っています。
大学時代に、ボランティアとして障害児者やその家族の支援に取り組む中で、障害のある方と関わることの楽しさや難しさを知り、障害のある方を支援する仕事に就きたいと思うようになりました。
ただ、高齢者福祉、児童福祉といった分野にも興味はあり、就職先を障害者福祉の分野だけに絞ってしまうことに迷いもありました。
そのような中で、タイミングよく滋賀県での社会福祉職採用が新設され、県の福祉に関する幅広い業務に従事できるという点を魅力に感じ、滋賀県庁に入庁することを決めました。
児童相談所の一時保護所にて、虐待や非行等のさまざまな理由により保護された児童の生活支援、生活指導、行動観察等の業務を中心に行っています。周辺業務として、金銭や服薬の管理業務、行事の計画運営、実習や研修の対応等の業務にも従事しています。
福祉に関する仕事を幅広く経験できるところではないかと思います。
一口に社会福祉職といっても、入所施設で障害のある児童や非行歴のある児童を支援している職員もいれば、健康福祉事務所で生活保護のケースワーカーとして働く職員、県庁で条例や福祉計画等の策定に関わる職員もいます。
また、同じ児童相談所でも、児童を直接的に支援する仕事だけでなく、関係機関と連携・協働し児童やその家族を支援する仕事もあります。
幅広く奥深く、福祉と向き合うことができるのが、社会福祉職の面白さだと思います。
学びに対する姿勢です。
社会福祉職として入庁しましたが、学生時代に福祉について専門的に学んでいた訳ではなかったため、実際に仕事を始めてみると、知らないことばかりでした。
子どもの発達、障害者の就労支援、虐待や非行等、専門的なことばかりで、「もし自分に知識があればもっといい支援ができていたのに」と後悔することが未だにあります。先輩職員に教えていただくことや実際に経験することで得られる学びはもちろん大きいですが、疑問に感じたことや知りたいと思うことを自ら学ぶという姿勢が、良い仕事に繋がることを実感しています。
めりはりをつけることを意識しています。
児童との関わりにおいては、楽しむべきところは一緒に楽しみ、注意すべきところはしっかりと指導するようにしています。
また、業務が忙しくなってくると、公私の境目が曖昧になりがちですが、休息をきちんととることが、業務の質の向上につながるため、働く時間と休む時間の区切りを意識するようにしています。