学部・学科:生物生産学科
水産資源の利用方法や増養殖について学んでいました。
卒業研究は水産防疫学研究室に属して、主に魚類の獲得免疫とワクチンについての研究に取り組んでいました。
独立行政法人の職員や水産関係団体職員、他の自治体職員を経て
令和2年度に滋賀県入庁、農政水産部水産課水産振興係に配属されて2年目になります。
大学時代に進路を考えた時に、地元である滋賀県でこれまで学んできたことを活かせる仕事がしたいという思いがあり、幅広く水産業に携われる県職員に魅力を感じ、志望しました。
滋賀県では昔から琵琶湖で獲れた魚介類を食べる食文化が受け継がれてきました。
私は学校給食を通して、そうした食文化を子供たちに知って、食べてもらうための取組を担当しています。
実際に学校に出向き、子供たちの前で琵琶湖の魚や漁業、食文化についてのお話をしたり、一緒に郷土料理である「コアユの佃煮」を作ったりもしています。
他にも、琵琶湖で獲られる魚介類をブランド化した「琵琶湖八珍」をはじめ琵琶湖産魚介類の認知度向上の取組や近年増加傾向にあるカワウによる漁業被害の防止対策や内水面漁業、魚類養殖、淡水真珠産業などの振興に関する業務も担当しています。
水産職一つとっても、漁業法等の法令、資源の増殖・管理、漁場環境、水産物の流通や経営、外来魚やカワウ等の対策と様々な分野があり、様々な分野を経験できる機会があることは面白いと感じています。
様々な分野を経験できることは面白いですが、その反面、今まで経験したことのない分野を担当することもあり、分からないことも多く、今でも不安になり悩むことがあります。
そんな時は、上司や先輩、別の部署の方に相談したり、これまでの資料を調べたりすることで知識を得て、業務を遂行しています。
事業の遂行には県職員以外にも多く人が関わるので、そうした人たちと良い関係性を築くことを大切にしています。
そのために、基本的なことではありますが、日頃から挨拶や気配りをしっかりとするよう心掛けています。