例年、全国的に「ノロウイルス」による感染症や食中毒が多発しています。
ノロウイルスによる食中毒は、細菌性食中毒とは違いますので、その特徴を知って予防しましょう。
滋賀県では平成23年度から、ノロウイルスによる食中毒の発生を未然に防止するため、発令基準に基づきノロウイルス食中毒注意報を発令しています。
冬季に多発する食中毒の代表的なウイルスとして知られていますが、最近では季節を問わず発生する傾向にあります。
このウイルスに感染した調理者の手指を介して食品に付着し、この食品を喫食した場合にも食中毒が発生します。ノロウイルスの患者から糞便中に排出されたウイルスが、下水から河川、海水中に流入し、水域で生育した二枚貝に蓄積され、この二枚貝を生食あるいは不十分な加熱調理によって喫食した場合に食中毒が発生します。ノロウイルスは、食中毒菌のように食品中で増えることはなく、ヒトの腸管内でしか増殖できません。
潜伏期間は、24~48時間(平均36時間)で、おう気、おう吐から始まり、下痢、腹痛、発熱など風邪に似た症状がでます。また、ノロウイルスに感染しても症状が出ないことがあります(不顕性感染)。
1 | 手洗いをしっかり行ないましょう。 |
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手指を石けんで30秒以上時間をかけてていねいに洗い、手指についたウイルスを流水で洗い落としましょう。調理前、トイレの後、食事前および下痢やおう吐をした人の世話や汚物処理をした後は、特に念入りに行いましょう。また、手を拭くタオルは共用せず、ペーパータオルまたは個人用のタオルを使いましょう。 | |
2 | 食品は十分に加熱しましょう。 |
二枚貝等ノロウイルス汚染のおそれのある食品の場合は、中心部まで85~90℃以上で90秒間以上加熱しましょう。 | |
3 | 体調が悪いときは休みましょう。 |
下痢、おう吐等の症状がある時は、食品を二次汚染させる可能性があるため調理作業をしないでください。また、家族に下痢、おう吐等の症状がある場合にも感染している可能性があるため、手洗いをしっかり行い、手袋を使うなど注意しましょう。 | |
4 | 食品を盛り付けるときは、マスク、手袋を着用しましょう。 |
食品を盛り付ける場合はマスクを着用し、手袋やお箸を使って、直接食品に触らないようにしましょう。 | |
5 | 調理器具はしっかり消毒しましょう。 |
使用前後の食器や調理器具は、熱湯や0.02%次亜塩素酸ナトリウム等で十分に消毒し、流水洗浄しましょう。 | |
6 | ふん便、おう吐物の処理と消毒を適切に行ないましょう。 |
ふん便中やおう吐物中には多量のウイルスが排出されているので、換気を十分に行い、手袋とマスクを着用した上で速やかに処理しましょう。 また、処理した床、ドアノブ、便器等は、0.1%次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、処理に使ったマスク、手袋、タオルなどは、ビニール袋に密封して廃棄しましょう。 |
※ 消毒液を保管する場合は、誤って飲むことがないよう、「消毒液」の表示を忘れずに行いましょう!!
※漂白剤の注意表示をよく読んでご使用ください!
※ペットボトルで希釈液を作った場合、原則使い切ることとし、ペットボトルのまま保管しないでください!
腐食する部分は消毒後に水ぶき
「ノロウイルスに関するQ&A」をご覧下さい。