●長浜土木事務所が管理する砂防および急傾斜施設管内の東部には、伊吹山をはじめ四季折々に美しい姿を見せる1000m級の山々がそびえていますが、石灰岩や風化花崗岩の地域では、山の斜面が崩れやすく、土砂災害が発生する恐れのある地域がたくさんあります。
このような地域において、土砂災害から人命と財産を守るための砂防施設を整備するとともに、災害が発生する恐れがあるときには、素早く避難ができるよう、土砂災害警戒情報などの情報提供や土砂災害警戒区域等の指定などのソフト対策を推進しています。
●主な事業 砂防事業 土石流の発生による災害から生命・財産を守るために、対策が必要な箇所から順次、砂防指定地に指定し砂防事業を実施しています。主な砂防事業の工種として砂防えん堤、渓流保全工等があり、砂防えん堤は、土石流災害を未然に防止するとともに、洪水時に流下する多量の土砂をコントロールして流します。渓流保全工は、渓岸を護岸などで保護することにより浸食を防止して、沿岸の林地・田畑・宅地を保全します。
<砂防えん堤の例>
急傾斜地崩壊対策事業がけ崩れは、突然起こって一瞬にして土砂が移動し、多くの人命等を奪うことから、危険度の高い箇所から順次、速やかに急傾斜地崩壊危険地区に指定し、事業を実施しています。がけ崩れの発生、被害を防止する施設として、擁壁工、法面工、落石防止柵等があり、現地の状況に適した施設の配置を行っていきます。
< 急傾斜地崩壊対策施設の例 >
総合的な土砂災害対策事業 土石流、地すべり、がけ崩れなどの土砂災害から住民の生命と財産を守るため、砂防えん堤などの防災施設の整備による安全の確保と併せて、明確な情報伝達により早期に避難が可能となるような警戒・避難体制の整備が必要不可欠です。
このため、雨量・気象情報や危険箇所に関する情報の提供、土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等の指定及び市町による警戒避難体制充実のための連携と支援などのソフト対策を、最新の情報通信技術を活用しながら総合的に推進します。
◇土砂災害情報の迅速・的確な提供
◇自助・共助・公助の連携と協働