昭和30年頃から日本は高度経済成長期に入り、経済発展に伴って建築用材やパルプ用材などの木材需要が急増しました。
しかし、戦中や戦後の復興において森林を大量に伐採したこともあり、当時、伐採可能な森林が少ないため、旺盛な木材需要に生産・供給が追いつかず、木材需給がひっ迫していました。
このため、昭和30年代には、木材供給力を長期的に高めるための方策の一つとして、成長が遅く経済的な価格の低い天然林や原野を成長の早いスギやヒノキなどの針葉樹に転換する拡大造林が積極的に進められました。
さらに、木材輸入の自由化が段階的に進められ、昭和39年には木材製品全品目の輸入が自由化されました。