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身体ぜんぶで森アソビ!森林の理解を深める「やまのこ」活動
滋賀県内の小学生を対象に実施される森林環境学習「やまのこ」。県内の施設で日帰りまたは1泊2日での体験型の学習です。実際に子どもたちはどんなことをしているのでしょうか?今回は、多賀町立多賀小学校・多賀町立大滝小学校の4年生が高取山ふれあい公園で参加した学習の様子を見に行ってみました。
滋賀県といえば琵琶湖のイメージが強いですが、県の面積の2分の1は森林です。琵琶湖をぐるりと取り囲む豊かな森林が水を育み、琵琶湖へ清らかな水を注いでいます。滋賀で暮らすうえで、森林への理解と関心を深めることはとても大切なこと。
多賀町にある高取山ふれあい公園では年間約40校の「やまのこ」を受け入れているそうです。
多賀町の木材がふんだんに使われた施設は木のいい香りがしていました。
「やまのこ」では、森に入って間伐作業や枝打ち作業の様子を見学し、森を守る仕事について学びます。
枝打ちの見学。
器用に木に登る職員さんを見て「忍者みたい!」なんて声も。
伐採作業のお手伝い。
木にかけたロープを引いて木を倒します。大きな木が倒れる瞬間は迫力満点!
森の大切さや森を手入れする重要性などを、体感しながら知ることができました。
丸太切り実習。
のこぎりを使って実際に木を切ってみます。中には初めてのこぎりを使う子もいて、コツをつかむまでは苦戦していました。切った木の年輪からその木の成長の歴史がわかることなどを学びました。
7ヵ所のポイントを班ごとに巡るウォークラリー。
各ポイントでは森に親しめるアトラクションが用意されていました。
まずは昆虫探し。
虫取り網を片手に広場で捜索開始!見つけた昆虫をスケッチします。
この日は、コバネイナゴ・エンマコオロギ・トノサマバッタ・オカメコオロギ・ショウリョウバッタが見つかりましたよ。
そして間伐でできた端材を使用した「木工クラフト」では、ペンダント作りに挑戦。
個性豊かなペンダントが完成していました!
カードに書かれているものを見つけてビンゴを目指す「フィールドビンゴ」も子どもたちに大人気。
「年輪見つけた!」など子どもたちのはしゃぐ声が森に響いていました。
ハイキングした後のお楽しみは「人工ゲレンデ」。
人工芝を一気に滑り降りる爽快感はたまりません!
2人乗りや3人乗りで大はしゃぎする子どもたちでした。
実は「やまのこ」は日帰りで実施する小学校がほとんど。そのため体験内容は施設や学校によって異なってきます。
取材に伺った多賀小学校と大滝小学校の場合は1泊2日で学習するので、自然いっぱいの山の中でゆっくりと学べ、子どもたちにとってはお泊りするのがとても楽しみな行事になっています。
また、二つの小学校が一緒になって参加するので、新しい友達と交流できるのもいいですね。
体験内容は施設によって違いはあるものの、森林の中で体感しながら学べる「やまのこ」は、子どもたちの思い出に残る1日となったことでしょう。