青年学校は義務教育が終わった後、兵役につくまでの期間の地域教育機関。働きながら学ぶことのできる学校で、中学校などの上級学校に進学しない12歳から19歳の男女の若者が所属しました。授業料は無料で、小学校や工場などに併設されていました。男性には、軍事教練を中心にカリキュラムが編成され、昭和14年からは義務制になりました。また、地域の若者が集まって親睦を深めたり、ボランティアをしたりする組織を青年団といいますが、戦前は徴兵年齢まで軍隊教育を続けるための機能が主でした。しかし、青年学校が義務化されるとその機能は青年学校に移行しました。
青年学校手帖
(東近江市[八日市市]谷口春二さん提供)
伊香郡木之本町(現長浜市)にあった西黒田青年学校の昭和15年度の卒業写真
(写真提供 甲賀市[水口町]西川虎之助さん)