20世紀が終わる2000年(平成12年)の大晦日に、21世紀が“平和の世紀”になることを願って、戦没者遺族が県内各地の火を集め、「平和の燈」としました。滋賀県平和祈念館の開館を記念して、地元の東近江市愛東地域の子どもたちが平和への願いをこめて火をおこしました。
滋賀県平和祈念館では、平和への願いがこめられたこれらの火を集めて、「平和の燈」として館内でともしています。
『被爆桜』は、平成24年(2012年)3月、当館の開館を記念して、東近江市立愛東中学校の生徒会の皆さんと当館ボランティアの方々が植樹されました。
昭和20年(1945年)8月6日、広島で被爆した桜の中には、翌年開花したものが数本ありました。その中の1本が安田女子高校(広島市中区)の校庭にあるソメイヨシノでした。生徒の皆さんが苗木作りに取り組んでおられており、その苗木を分けていただき、「平和への願い」を込めて当館前の庭に記念植樹しました。
基本展示は、かつて滋賀県民が経験した15年に渡る戦争について、県民と戦争の係わりや地域における戦争の影響などを様々な視点から紹介しています。
お手持ちのスマートフォンから利用できる無料ミュージアム展示ガイド「ポケット学芸員」を導入しました。基本展示コーナーのパネルの案内にしたがってガイド番号をご入力いただくと、解説を文字、画像、音声で視聴できます。
市町ごとに当時の人口や戦没者数、軍事施設、主な軍需工場、空襲被害、集団学童疎開の受入れなどをパネルや床面の滋賀県航空写真で知ることができます。
滋賀県にゆかりのある方々から寄贈いただいた戦争体験談や資料によって、県民が体験した戦争の記憶や記録を知ることができます。戦場から家族を想う気持ちや空襲で親しい人を亡くした人の悲しみ、滋賀県へ疎開してきた子どもたちの生活、戦後に戦地から帰り着いた人びと・帰らぬ家族を待ち続けた人たちの想いなど、忘れてはいけない平和への願いを紹介しています。
今も滋賀県内には多くの戦争遺跡が残っています。県内の戦争遺跡を写真、解説、地図で紹介しています。
平和祈念館では、県内に残る戦争遺跡を映像として記録・保存するとともに、広く県民の皆さまに戦争の悲惨さや平和の大切さを学ぶための教材として、DVDを作成しました。
この映像教材は、こちらからご覧になれます。
年2回程度の展示替えによって、沖縄やビルマ、フィリピン、中国など、アジア・太平洋各地での多くの県民が犠牲となった戦場の姿や、戦争中の子どもたちや女性、教師、学生などが経験した戦争中の暮らしや被害、地域での戦争とその傷跡など、県民が巻き込まれた戦争を様々な角度から学ぶことができます。
滋賀県にゆかりのある人たちから寄贈された5万点を超える収蔵資料と戦争体験談を戦争にかかわる様々な視点で切り取り、ストーリーを持った展示として紹介しています。
日本の委任統治領だった南洋群島をはじめとする南洋の島々において、滋賀県民たちが体験した戦争に関する記憶を、関係者の体験談や関連資料をもとに紹介します。
開催中および過去の企画展示などの解説動画は、こちらからご覧になれます。
地域交流室では、子どもたちが作成した学習成果物や、ピースメッセージを展示する「子どもたちの足跡展」を開催する等、時期に合わせた展示を行っております。
こちらの展示物は、手にとることができます。
今回の展示では、戦地で負傷されたり、感染症にり患された方々のその後の社会復帰に焦点をあて、体験談や関連資料をもとに帰郷後の生活を紹介します。
県民の皆様からご寄贈いただいた資料をいち早く紹介したり、資料調査によってわかったことを紹介しています。
これまでの企画展示で紹介したパネルや実物資料をもとに、地域に出かけてゆき、地域に関係する体験談や実物資料を紹介しています。
来館者自らが平和や戦争について、より深く学ぶための絵本や児童書、概説書、コミックなどを閲覧できます。