軍隊に入隊するときは、地域をあげて祝いました。
家族や地域の人々は入隊する人に御守りや千人針、日の丸への寄せ書きをもたせたり、武運長久の幟をたてたりして見送りました。
そこには、「無事に帰ってきてくれ」という気持ちと「お国のためにがんばって」という二重の気持ちがあったと思われます。そして、軍服に赤たすきをかけ、「二度とは帰れないかもしれない」という気持ちで、故郷をあとにした人も少なくありません。
出征餞別帳
(西浦一ゑさん提供)
日赤の救護看護婦(従軍看護婦)として応召する際のものです。
日の丸寄せ書き
(辻まさゑさん提供)
遺言書
(内堀甚一郎さん提供)
父親の岩雄さんに、終戦直前、召集令状が届いたときに岩雄さんが書かれたものです
赤たすき
(長浜市 藤井憲一さん提供)
藤井さんが野戦郵便隊の軍属として出征する時にかけていた赤タスキ。
「野戦郵便従軍」と書かれている。