滋賀県平和祈念館は、
県民の戦争体験を語り継ぎ、戦争の悲惨さや平和の尊さを学び、
平和を願う心を育むための拠点となる施設です。
-琵琶湖を滑走した水上飛行機-
佐藤生寿さん(大正8年生まれ 大津市)
大津市には、昭和10年設立の民間パイロットの養成所「天虎(てんこ)飛行研究所」がありました。
大津市民は親しみをこめて「てんとら」と呼んでいました。子どもの頃から飛行機に憧れ、パイロットになることを夢見ていた佐藤生寿さんは「てんとら」設立当初からのスタッフでした。
当時は、湖岸にはクラブハウスがつくられ、琵琶湖遊覧飛行も行われていたそうです。
戦争が激化すると、「てんとら」は、京阪神の大学・高等専門学校の学生のパイロット養成所となり、昭和18年には「大日本飛行協会天虎飛行訓練所」という名称になりました。
陸軍の予備下士官候補生として操縦訓練を受け、米子地方航空機乗員養成所に赴任していた佐藤さんは、この年の10月、天虎飛行訓練所の操縦教官として正式に任命され、学生の指導にあたりました。
天虎飛行訓練所でも終戦前には特攻訓練が行われるようになったといいます。
そして、終戦後、米軍によって練習機と格納庫が爆破され「てんとら」の歴史も終わりました。
入館料 | 無料 |
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開館時間 | 9時30分~17時(入館は、16時30分まで) |
休館日 | 月曜日・火曜日(祝日にあたる場合は開館)・年末年始・※その他業務の都合により休館する場合があります。 |
滋賀県東近江市下中野町431番地
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