-甲良町へ疎開した大阪の子-
坂本正邦さん(昭和10年生まれ 兵庫県宝塚市)
大阪のどまんなか、島之内にある御津国民学校4年生だった正邦さんは、やがて来る空襲から逃れるために昭和19年8月31日、滋賀県の甲良町に学童疎開しました。
大阪を出発する日、涙で見送る親たちの思いとは裏腹に、子どもたちは遠足でも行くように胸がたかなったと言います。しかし、正邦さんらを待っていたものは、極端な物資不足、そして、家族の面会を待ちわびる寂しい日々で した。
正邦さんが、疎開に出発した3月31日から終戦後の昭和21年4月 21日まで書いた絵日記
終戦の日の20年8月15日の日記
「僕らは忘れてならない8月15日」と書かれている。