滋賀県平和祈念館は、
県民の戦争体験を語り継ぎ、戦争の悲惨さや平和の尊さを学び、
平和を願う心を育むための拠点となる施設です。
-満蒙開拓義勇軍に志願-
牧田常治さん(大正14年生まれ 湖南市[甲西町])
牧田常治さんは、14歳で満蒙開拓義勇軍に希望しました。まず茨城県の内原訓練所で、その後満州(今の中国東北部)に渡って訓練を受けました。しかし、訓練期間が終了するとすぐに志願し、国境守備隊の砲兵隊に入隊することにします。その時義勇軍の教練の指導員に、義勇隊から開拓団に行かずに軍隊に志願する理由を聞かれ、牧田さんは次のようなことを言ったそうです。
「『実は私のおじさんが砲兵隊の大尉で、(中国の)無錫で戦死したんやけんど、その跡継ぎが実はいやへんにゃ。私が跡継ぎをするんや。』てなことをゆうて、頼んでもろたんです。そしたら許可が出てね。」
その後、満州の嫩江(のんこう)にあった航空隊に転属した牧田さんは、三重県の加佐登にあった下士官学校に入校し、1年8ヶ月を過ごします。その間に、本隊は満州からフィリピンへ移動してしまい、下士官学校を卒業した牧田さんは、原隊に復帰するため、昭和19年12月にフィリピンをめざします。しかし、寄港した台湾で乗っていた輸送船が、アメリカ軍の攻撃に遭い、フィリピンへ行く船がなくなってしまいます。結局、牧田さんは台湾で教育飛行隊の本部付きとなり、人事功績係として台湾の各地を廻ることになります。終戦後は台湾の収容所に入りましたが、昭和21年3月に復員します。
入館料 | 無料 |
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開館時間 | 9時30分~17時(入館は、16時30分まで) |
休館日 | 月曜日・火曜日(祝日にあたる場合は開館)・年末年始・※その他業務の都合により休館する場合があります。 |
滋賀県東近江市下中野町431番地
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