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直接患者さんに電極などの器具をつけて、脳や心臓や呼吸器の機能について測定します。患者さんの状態を直接知ることができる検査です。
頭部に電極をつけ、脳が働く際に出る微弱な電位をキャッチし、増幅して波形に描きます。てんかんなど主に脳神経系の病気を調べるために行ないます。発作時の波形を捕える目的で、テレメーターにて長時間記録する方法(24時間脳波検査)もあります。
ABRは、ヘッドホンからの刺激音によって脳の反応をみる「耳の聞こえ」の検査です。
VEPは、光刺激によって脳の反応をみる検査です。
四肢および胸部に電極を付け、不整脈や心筋障害など心臓の状態を調べます。心電図記録器を装着したまま帰宅いただき、24時間、日常生活中の心電図を記憶させる方法(ホルター心電図検査)もあります。
肺の容積や、空気を出し入れする換気機能のレベルを調べる検査です。スパイロメーターという計測器を用います。肺の病気の診断、重症度など、また気管支喘息の診断にも重要な検査です。
呼吸機能検査は患者さんの努力によって検査結果が大きく左右するため、患者さんに協力してもらうことが必要です。検査の目的とやり方を十分説明し、最大限の努力を引き出すように、ポイントを絞った分かり易い検査説明と、誘導する掛け声のタイミングが大切となります。