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食物アレルギーでアナフィラキシーを起こす危険性があるためにエピペンの携帯が必要な児童・生徒が入園・入学してきた際の対応手順を添付の各種マニュアルの内容に沿って解説します。
滋賀県立小児保健医療センター小児科アレルギー外来
そもそもエピペンとはどういうものでどういうときに使うのか、エピペンについての基礎知識を得るために、
を見て下さい。特に、7枚目のスライドにはアナフィラキシーグレード分類が記載されており、どういうタイミングでエピペンを使用するかの目安となりますのでご活用下さい。さらに、ファイザーが作成したエピペンの具体的使い方についての動画(資料2)(外部サイトへリンク)も視聴して下さい。
学校への入学に際しては
を、保育園・幼稚園への入園の際には
を提出してもらいます。管理指導表のうち、「アナフィラキシー・食物アレルギー」の欄、「D.緊急時に備えた処方箋」の「2.アドレナリン自己注射薬(「エピペン®」)に丸印が付いている場合は、さらに詳細にその児童・生徒の情報を収集する必要があります。学校の場合は
のp10~22を、保育所・幼稚園の場合は
のp54~61を熟読し、保護者との面談、給食での対応、アナフィラキシーの緊急対応、エピペン携帯児への対応、などを検討して下さい。
sのp69を参考に、アナフィラキシー症状を起こした児童・生徒を発見したときの個別対応マニュアルを作成して職員間で情報を共有するようにして下さい。参考のために、ある学校が作成した対応プランの具体例をお示しします。
資料6(外部サイトへリンク)の第4章「食物アレルギー・アナフィラキシー」(p59~79)、または
の「食物アレルギー・アナフィラキシー」p32~49も熟読して下さい。
緊急時に救急車を呼んで医療機関への搬送を依頼する際に、児童・生徒が所有するエピペンを救命救急士に代行注射してもらうことが可能です。事前に所轄の消防署へ連絡して緊急時の対応について相談しておくことをお勧めします。
緊急時のエピペンの取り扱い(保育所・幼稚園・学校で預かるべきか、誰が使用するか、など)については一律に決められるものではなく、個別の条件を勘案して検討する必要があります。
例えば医療機関が保育所・幼稚園・学校のすぐそばにあり、緊急時にすぐ受診して処置を受けられるのであれば必ずしも保育所・幼稚園・学校でエピペンを使用する必要はないかもしれません。
逆に保育所・幼稚園・学校のそばに救急の医療機関がない場合は、緊急時のエピペンの使用を想定して全職員が充分にその扱い方を把握しておく必要があるでしょう。
いずれにせよ入園入学時に一度主治医、保護者、保育所・幼稚園・学校関係者の3者で面談をして緊急時の具体的な対応について打ち合わせをしておくことをお勧めします。
当院アレルギー外来が作成したエピペンについての解説スライドです。
注意:本スライド内容の無断転用はご遠慮下さい。
転用されたい方はあらかじめ当院アレルギー外来までご連絡下さい。
ファイザー作成「エピペンの使い方」Movie(外部サイトへリンク)
ファイザーの該当ホームページへリンクします。
保育所におけるアレルギー対応ガイドライン
平成18年4月作成の、日本小児アレルギー学会によるマニュアルです。
学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン(外部サイトへリンク)
(PDFファイル)平成20年3月作成の、日本学校保健会による「学校生活管理指導表(アレルギー疾患用)」を活用するためのガイドラインです。
ある学校で作成された緊急対応プランの具体例をお示しします。
滋賀県下の保育所・幼稚園・学校関係者の集まりや市町、保健所などでエピペンの扱い方を含め子どものアレルギー対応についての研修会を依頼される場合は、当院保健指導部が窓口になって調整します。以下の連絡先までご連絡下さい。
〒524-0022
滋賀県守山市守山5丁目7-30
滋賀県立小児保健医療センター保健指導部
TEL:077-582-6200(病院代表)