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患者さん(ご家族)の手術体験談その3

21. 大動脈弁置換術(70代、男性)

健康であることが当然と思ってきた75年の人生に予想しなかった入院、手術。さあ大変、いや心配、不安だ、精神的に恐々とした心境で入院となった。75才後期高齢者と言われているのに何を恐れてと、自問自答の中で病院生活に突入。

主治医山田先生の患者負担を最大限軽減し、実績ある医術での対処とのご方針を知り、不安は急速に遠のき、大きな信頼感を抱くようになりました。秀でた医術を駆使され、常に安心感を与えるひと声はどれだけ患者の励みになったことか!

入院中の看護師さんの笑顔の一声に、恐々、寒々としていた心境にどれだけ助けられたことか、親切なひと声こそ病院生活最高の看護術だと感じました。

病院という特殊な環境職場の中で、病院使命に徹した医療、看護体制を確立され、暖かいひと声が出てくる滋賀県立総合病院が我が家のような思いで入院生活を終えて元気で退院できたことを喜び感謝しています。

22. 大動脈弁置換術(90代、女性)

私は大正八年生まれの九十一才で心臓弁膜交換の手術を受けました。

最初に辨膜の異状を知ったのは昨年5月、様々な治療法の説明を受けましたが、其の時は残り少ない人生わざわざ苦しい思いをして手術を受けなくても、此のまま静かに暮していければ良いかとぜんぜん心動きませんでした。

それでも1年近く暮らす内に、段々先行き不安になったのです。ほんの少し歩くだけで激しい動悸、吐息困難、そばにいる者まで聞こえる心音、何処へ行くにも救命センター行きのカードを持って爆弾を抱えた様な状態でした。

そんな時、先生との出会いがあったのです。

いろいろ説明を聞いて、少し位冒険しても思い切って手術して受けて残りの人生不安なく生きるのも一策かと、子供とも相談して手術に踏み切ったのです。

周りの人からそんな年で大手術なんて止めとき等といろいろ忠告も受けましたが、家族の後押しと先生への絶大な信頼を持てた事で踏み切ることが出来ました。先生に手術を依頼した其の時からすべてをお任せして、何の不安もなく手術に向かうことが出来たのです。今は手術をして良かったと心から思います。

手術がすんで目が覚めても、傷の痛みは全然感じないで、他の場所が凝った感じがあった位、術後3日目にはもう歩く事ができて歩いてトイレまで行っても、動悸も息苦しさも何もなく、嘘の様に楽になっていたのです。

尿が取れ、ドレンがはずされ、点滴が終わってと1日1日薄紙を剥がす様に快方に向って、普通病棟に移った時は歩いても何の息苦しさも無く、本当に手術の大成功を実感しました。

先生の技術や看護婦さん達の献身的看護のおかげで術後20日近く何の障害もなく、本当に順調に快方に向かっています。もし、辨膜の障害で迷っておられる方があれば、是れ勇気を出して挑戦してみて下さい。手術のあとすぐに幸せを感じる事ができると思います。私の今の幸せ、皆様に分けたくてつたない私の体験を綴りました。

最後に私の手術に御盡力下さった方々に心から感謝します。