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患者さん(ご家族)の手術体験談その2

患者さん(ご家族)の手術体験談(ページ内リンク)

11. 腹部大動脈瘤(90代、男性)

3年前に腹部に大動脈瘤があるとの診断を受けました。大動脈瘤は6cmの大きさでいつ破裂しても不思議でないこと、破裂すれば命に関わること、手術は可能だが年齢からして2週間の安静治療後は寝たきりにな ったり、合併症を併発する恐れがあるとのことでした。その時は、万が一、寝たきりになって家族に負担をかけることになってはとの思いから手術は即座に断りました。

それから3年後、朝から腹部が痛み、結局夜になって滋賀県立総合病院で診察を受けることになりました。結果は大動脈瘤が8cmの大きさになっており、破裂の恐れが高いというものでした。「手術をするか否か」。家族はすぐに「手術をお願いする」と判断してくれました。私の方は腹部の痛みもあり、今回は「全て先生と家族に任せよう」という気持ちになっていました。

結局、緊急の手配で手術をしていただき、無事退院させていただきました。腹部が脈打つたびに破裂するのでは、との恐怖も今はなく、安心の日々になりました。この歳になると、つい「先行きはそう長くないから」とか、「寝たきりになるくらいなら」などと考えます。しかし、病人である以上、病気を治すこと以外で思い悩むことを止め、お医者さんと家族に任せてよかったと思っています。

とは言うものの、手術が終わってからは、このまま歩けなくなるのではとか、どこか悪くなるのではなど随分心配しましたが、先生には日に3度、4度と病床を訪れていただき、元気づけていただきました。この年齢で3時間におよぶ手術でしたから、随分とご心配をおかけしたことと思います。

おかげさまで今は手術前と変わらぬ生活を送れるまでに回復しました。励ましながら万全の治療をしていただいた先生とあたたかい看護をしていただいた看護師の皆さん、ただただ感謝しています。

ありがとうございました。

12. 弓部大動脈瘤+冠動脈バイパス術(60代、男性)

声がすれ声がれで開業医の診察を受けたところ、大病院での精密検査の診断がくだり、滋賀県立総合病院を紹介していただきました。

滋賀県立総合病院の耳鼻咽喉科にて診察を受けたところ、弓部大動脈瘤による声帯神経の圧迫が原因と判明し、循環器内科から心臓血管外科へと連携で診察していただきました。

心臓血管外科で、大変お世話になりました山田先生との出会いがありました。

先生の診察で動脈瘤は8cmあり、破裂の危険性は高く、放置すると余命は1年未満であり、大動脈の置換手術の診断となりました。

頭が真っ白になり、初めて死について意識しましたが、適切な誠意ある手術方法の説明をしていただき、成功率は90~95%とのことで、先生に対する信頼が芽生えお任せする決心をしました。

さらに、手術前のカテーテル検査で心臓の冠動脈の狭窄が発見され、放置すると狭心症から心筋梗塞へと進行するとのことで、精神的な追い打ちを受け、病気の非常さを恨みましたが、自分自身の節制の悪さがなせることと認識し、覚悟しました。

そして、同時に冠動脈狭窄治療をお願いし、今回の手術は大動脈置換と冠動脈バイパス手術となりました。

手術に当たり危険性の説明で数え切れない合併症の説明を受けましたが、先生に対する信頼は揺るぎないものであり、お任せする決心に変わりはありませんでした。

また、優しい麻酔科の先生と親切なICUの看護師の説明を受け、小心者の私でも不思議と手術に対する恐怖心は起きませんでした。

手術は、手術室に行く前の麻酔で眠ってしまいICUで眠りから覚めるまで何も記憶がありません。

ICUでは術前の説明のとおり、高度な看護技術を持ち、親切で優しい看護師の看護を受け、何も合併症の発症もなく順調に回復し、一般病棟に帰ることができました。

また、ICUでは麻酔科の先生の訪問、山田先生の回診で心が落ち着いたのを思い出します。

一般病棟でもICUと同様に高度な看護技術を持ち、親切で優しい看護師の看護を受け、順調に回復し退院となりました。

この度は、非常に難易度の高い手術を受けましたが、紹介による外来から始まり、各診療科間の連携の素晴らしさと心臓血管外科医療の高度な技術にて、一命を取り留めることができ、感謝の気持ちでつきることはありません。

滋賀県立総合病院の先生、看護師、スタッフの皆様、本当に本当にありがとうございました。

13. 大動脈弁置換術+上行大動脈置換術(40代、男性)

他院から滋賀県立総合病院循環器内科にお世話になっており、以前から大動脈弁狭窄症であることは分かっており、毎年レントゲン、心電図、心エコー検診を受けていました。いずれは手術・・・と頭では分かっていましたが、今年の定期検診の心電図検査後、循環器科の先生より「前回に比べ、弁の動きが良くありません。次回心エコー検査時は身内の方と一緒に来てください。」と言われてから、不安でいっぱいでした。

そして、心エコー検査も先生の予想どおり思わしくなく、2泊3日の心臓カテーテル検査でも心臓内外の血圧差が130で、先生から「よく普通に生活していますね、いつ倒れてもおかしくないですよ」と診断されました。

インターネットなどで心臓を止めて人工心肺での手術内容や合併症のこと、そして本当にこの病院で手術していいのか?もし何かあったら家族は・・・と悩み続けました。

しかし、ホームページに手術成績の死亡例を詳しく載せられている病院の誠実さと手術担当の心臓血管外科の先生の患者側に立った分かりやすい説明と元気をもらえるような話し方で、この先生なら!と家族共々安心して山田先生にお願いして手術を受ける決心がつきました。手術当日の直前にも声をかけてくださり、安心して目を閉じました。

ふと気付くとICUらしき部屋の中?家族の姿と声・・・記憶が無くなる・・・。また、目が覚めるとICUの看護師さんが「お元気ですか?」と声をかけてくださいました。

不安に思っていた術後の痛みもほとんど無く、面会に来た家族も喜んでいました。

その後、ICUから一般病棟に戻り、その日の午後には病棟を歩き回っていました。

先生は病棟に来られては「今日の体調はどうですか?」とか「ベッドはもういらないのではないですか?」と冗談を言われ、声をかけてくださいました。

術後5日程より、先生が「もう退院できそうな元気ですね」と声をかけてくださり、よりいっそう頑張ることができ、広い院内を2回/日散歩するよう心がけました。

私本人だけでなく、家族もみるみる元気を取り戻す姿に驚くばかりでした。

結果、術後7日後でなんと!!先生から退院の許可をいただきました。

滋賀県立総合病院で山田先生に出会えた時が、避けて通れない手術へのリスクに対し、不安でいっぱいだった私たち家族を、以前のような、いいえ、それ以上の幸せにしてくださったスタート地点です。

先生方、麻酔科、ICU、病棟スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

14. 腹部大動脈瘤破裂(70代、男性)

ICUのベッドの上で意識を取り戻してから、腹部大動脈瘤破裂であったことを聞かされた。

まさか人生2度目の腹部大動脈瘤の手術を体験するとは思ってもみなかった。しかも今回は郷里を遠く離れた湖国滋賀県であった。

搬送される救急車の中で、意識は朦朧としながら目にした、大量の吐瀉物の中のコーヒーゼリー状の大きな血の塊が脳裏に焼き付いている。

救急隊の迅速な対応と搬送、休日にも関わらず緊急手術をしてくださった滋賀県立総合病院の医師団の皆さんのおかげで一命を取り留めたのであった。

前回の手術は人間ドックで発見され、動脈瘤の直径が50mmを超えた段階での人工血管への置換手術であった。

「幸運でしたね。破裂した動脈瘤の手術は大変だったと思いますよ。」と前回手術の執刀医の言葉。

腹部に初期胃がん、動脈瘤2回と計3本の縫合後を重ねながら後遺症もなく、生きている自分を本当にありがたく思う。生かしていただいた山田先生を始め、昼夜を問わずお世話になった看護師の皆様に改めて心から感謝申し上げます。

15. 腹部大動脈瘤(70代、男性)

心臓血管外科山田先生ならびに多数の関係スタッフのもと「腹部大動脈瘤の切除手術」を受けました。

手術を受けるに当たっては先生から三度ほど十分な説明をいただき、また、詳細な説明もいただきましたが、お腹の中心を通る直径2cmほどの大動脈を何センチか切り取り、人工血管と交換するということで、リスクはゼロに近いと聞いても、手術を終えて一週間程度は不安でした。その後は不安よりも、早く手術して頂いたことが大変良かったと感じるようになりました。

手術当日、朝一に先生が一声かけて下さって、9時頃に病室から麻酔室へ移され、全身麻酔から始まったようです。手術時間は2時間程度で前後の処置を含め、4時間ほどで終わったようです。

山田先生が、「終わったよ」と声をかけて下さったこと、麻酔が覚めた直後の寒気と痛みが少しの間苦痛であったが、スタッフの方々が素早く対応して下さったことなどが記憶に残っています。

「案ずるより産むが易し」の言葉どおりでした。

心臓血管外科の山田先生はじめ、スタッフの皆様の十分なご説明、対応に心から厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。

16. 胸部・腹部大動脈瘤(60代、男性)

少し前から「動脈瘤」という診断で、他院で定期的に経過観察を受けていました。この間、病気の特徴や最終的には手術による対応となることなど伺っていましたが、自覚症状もなく、現実的に理解し難い、気の重い面もありました。そして、他院からの勧めを受けて、滋賀県立総合病院を受診しました。

山田先生からは、早期に手術を受けるよう詳しく説明を受けました。当然リスクの話しもあり、腹部と胸部の手術を受けることについて、少し考える時間をいただきました。心配なこともありましたが、ポジティブなことを考え、手術をお願いすることにしました。

カテーテル検査を受け、腹部大動脈瘤の手術を受けました。術後の経過も順調でしたが、胸部のことを思うと手放しでもいられませんでした。

先生の再診を受け、腹部の手術の7ヶ月後に胸部の手術をお願いすることになりました。

場合によっては2回になるかと話された胸部の手術が・・・「1回で終わりました」ICUのベッドで先生からお聞きした時、万感の思いが湧きました。

今回2度の手術を受け、大変なお世話になった山田先生をはじめ、滋賀県立総合病院の多くの方に厚くお礼を申し上げます。

これからを第二の人生として、新たな心身で出発できますことに深く感謝しております。

ありがとうございます。

17. 胸部大動脈瘤(70代、男性)

主人は、今回、大動脈瘤の手術は3回目だったのですが、他院で、一度山田先生に会って手術をされるかどうか決めたらどうですか、と言われ紹介状を書いてもらい、滋賀県立総合病院に来ました。

主人は、先生とお会いして10分もたたないうちに、もう手術をする気になっているのです。

入院から退院までの間、何事もなく、おかげさまで元気に過ごさせてもらっております。

その節には先生をはじめ、スタッフの皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。

看護師さんたちも大変親切だったと喜んでおりました。

本当にありがとうございました。

18. 大動脈弁置換術+胸部大動脈瘤手術+冠動脈バイパス術(50代、男性)

私は58才の男性ですが、去る7月に野洲病院で血液検査と心臓の検査をしてもらった時に、大動脈弁狭窄症の疑いが濃いので、滋賀県立総合病院の心臓血管外科での検診を紹介して頂きました。7月末に心臓血管外科の山田先生に受診して頂き8月の3,4,5日で心臓カテーテルによる検査入院を勧められ入院に至りました。

心臓カテーテルの結果、大動脈弁置換術と冠動脈の一箇所が狭くなっている為、バイパス術の2つの手術が必要であることを知らされ、驚きと不安に駆られました。

8月13日に入院し17日に手術予定となりましたが、手術の3日前に胸部CT検査の結果、大動脈が5cm以上あるので胸部大動脈の上行置換術も必要であるかもと知らされ、またまた驚きました。でもそれは開胸時に判断しますとの報告を頂きそのことに同意をしました。そうして8月17日に山田先生に心臓の手術を結果的に3箇所して頂きました。生まれて初めて自分の命を他の人に預けるといった経験をしました。手術は6時間あまりかかったように聞きました。その後5時間位で目が覚めて先生から「無事に手術が終わりましたよ。」と聞かされた時に、驚きと感激のあまりに熱い涙が込みあげてきたことを今も心に強く残っています。手術後、ICUや病棟の看護師さん達の手厚い介護で順調に回復に向かい去る9月3日に退院して今日に至っています。

胸骨を開いているのでその部分の痛みが残っていますが、日に日に痛みも軽減してきています。

19. 僧帽弁形成術(40代、女性)

私は何年も前から潰瘍性大腸炎を患っています。おまけに3年前にくも膜下出血を発症・・・。奇跡的に後遺症も残らず社会復帰も出来ました・・・それなのに今度は僧帽弁閉鎖不全症!心臓の病気です(^^:)

『何で?・・・私だけが?こんないっぱい病気をするの?』って・・・自問自答し病気を恨みました・・・。

循環器内科の小菅先生のお話では・・・「このまま酷くならない人もいます。とりあえず、水分と運動を控えて飲み薬で治療していきます」って事でした・・・・・・。

それから1年も経たないうちに逆流はどんどん酷くなり、循環器内科から心臓血管外科の山田先生にカルテがバトンタッチされた頃、逆流は「レベル4」になっていました。

家事やちょっとした買い物で息切れしたり動悸がしたり・・・
おまけに夜、布団に入ってからも苦しくて寝られず!ソファーに座って一夜を過ごした事もありました。主人に「そんなに苦しかったら手術して楽になった方がいいで!」って言われ、山田先生に「手術したら治るよ。」の言葉に導かれる様に覚悟を決めました。
それから・・・あれよあれよと言う間に術日が決まり怖々入院しました・・・。

それでも・・・もしかしたら手術しなくても今の症状治るかも?って有り得ない期待をしたり・・・。「手術日少し遅らせてほしい」って山田先生にワガママを言ったり・・・。


手術日が決まってからもどぉ~にかして手術から逃げたい・・・そんな気持ちでいっぱいでした。入院してからと言うもの術前や術後、心臓血管外科の山田先生は勿論、脳外科の山田先生も凹んでいる私を励ましに病室まで来てくださいました。かなり気持ちが和らぎ前向きになれました★

潰瘍性大腸炎とくも膜下出血の経験のある私には弁置換術にしてワーファリンを生涯服用するにはリスクが高過ぎるので自己弁をいかせる弁形成術を選択していただきました。

術後・・・傷口が痛くて必要以上にベッドから動かない私を見かねて山田先生が病室を覗かれるたび『歩きなさい』・・・『若いから歩かないと!!』って励ましてもらって『若い』の言葉に敏感な私は・・・・・歩きました(^^)山田先生には話術でも治療していただいた気がします☆入院中に患者のおじいちゃんに『お嬢ちゃん』って言われたりもした楽しい入院生活でした。

胸には大きな傷が残ってしまったけど、山田先生のお陰で『若い心臓♥』を取り戻す事が出来ました。また大好きなスポーツ再開です!!手術をして本当によかったデス。
私は滋賀県立総合病院で二度命を救っていただきました。

最後に私の治療に携わって頂いた・・・病院のスタッフの皆様本当にお世話になりありがとうございました!!
これからの皆様方のご健闘をお祈りいたします☆

20. 胸部大動脈瘤[弓部](80代、男性)

1月のある朝、今までに経験したことのない胸の痛みを訴えた父は、検査の結果、胸部動脈解離との診断で、3週間の絶対安静の入院となりましたが、その際6.5cmの動脈瘤があることがわかりました。破裂の危険性が高いというものの、86歳と高齢のため手術をするかどうか本人も家族も随分悩みましたが、山田先生に何度もお話を伺い、やはり手術をしようと決めました。手術は8時間程の予定との事でしたが、順調に5時間半で終わり、2日でICUを出て、術後2週間と少しで退院となりました。先生の的確な診断と卓越した技術のおかげで、父は順調に回復しており、不安な日々を過ごすこともなくなりました。

いつも笑顔で接して下さった先生に感謝致しております。また、わがままで手のかかる老人を、優しくお世話下さったナースのみなさん、本当に有り難うございました。