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冠動脈CT検査

滋賀県立総合病院では最新のシーメンス社製128スライス(64列x2重焦点)CTを導入し、冠動脈CT検査を平成20年11月より開始しました。本機種は高速マルチスライスCTで、撮影時間が5秒と短く、レントゲン被曝線量の低減、高解像度が特徴です。

胸の痛み・圧迫感、動悸、息苦しさなど狭心症の可能性が疑われる場合、また糖尿病で心電図上狭心症が疑われる場合など、冠動脈CT検査により外来で簡便に冠動脈が狭くなっていないか評価することができます。

冠動脈CT検査をご希望の場合は、まず当院循環器外来を受診して下さい。外来診察の上、脈拍数が80毎分以下・不整脈がみられないこと・呼吸停止 が充分可能であること等を確認し、冠動脈CTの適応を決定いたします。一部の不整脈では(心房細動でも頻脈でなければ)CT検査が可能な場合もあります。

他の医療機関を受診されている方は、その医療機関の医師から当院地域医療連携室に連絡をいただき、冠動脈CT検査を直接予約いただくことが可能です。

冠動脈CT検査

冠動脈CTは脈拍が速すぎる場合、息止めが不十分の時、冠動脈に石灰沈着が強い時などには、冠動脈の太さの判定に誤差を生じることがあります。また、冠 動脈が一時的に収縮して生じる狭心症の場合には、検査時には正常像と判定されてしまい、正しい診断がつかない場合もあります。これらの場合には、カテーテ ルを冠動脈内に挿入して検査する‘カテーテルによる冠動脈検査’が必要となります。

いずれにしましても冠動脈CTで狭い部分が見つからない場合、動脈硬化による狭心症の可能性は極めて低いと言えますので、診断にとても有用です。