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心臓病には心臓の筋肉に酸素や栄養を運ぶ血管(冠動脈)が詰まって心臓の筋肉が死んでしまう心筋梗塞や動脈硬化のために冠動脈内部の一部が狭くなって血液がスムーズに流れなくなる狭心症、心筋細胞が変質して起こる心筋症、これらの病気が進んで心臓の動きが悪くなった状態である心不全などいろいろあります。
適度の運動はそのすべての心臓病に対していい影響を与えます。その効果について今日では以下のようなことが明らかになっています。
心臓リハビリテーションとはそれぞれの心臓病に対しての適度な運動を頻度、時間、強さ、種類を考えて処方し病気の早期には心臓の反応をモニターで監視しながら運動療法を行うものです。一般的には30分から1時間のウォーキングを週に3~6回、話をしながら歩けるペース(1分間に60~80メートル)が有効とされています。しかし運動が強すぎると反対に心臓を傷めてしまいますし逆に弱すぎると効果がありません。
当院循環器内科心臓リハビリ部門では月曜日から木曜日まで入院患者さんと外来通院患者さん双方を対象 に心臓の動きをモニターで見ながらの運動療法を行っています。ちょうど学校の体育の授業と同じように、準備体操→主運動(自転車こぎ、ウォーキングマシーンを使用してのウォーキング、卓球)→整理体操となりおよそ1時間授業です。また運動療法とともに心臓リハビリ専門医の診察もあります。定期的に通院されて自身の心臓の状態をその都度確認し日常のウォーキングと併用されている方、心臓病でどの程度なら動いていいのかわからず心配で通院されている方、などいろいろな患者さんがいらっしゃいます。
かかりつけの先生にご相談のうえ、循環器内科 羽田 外来まで紹介、ご来院ください。