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実績

業務実績

令和5年度の外来患者数は、のべ9,579人、1日平均43人、入院患者数は、のべ4,693人、1日平均12.8人でした。令和4年度までは主に入院で実施していた化学療法を積極的に外来化学療法室で実施するようにしました。

令和5年度の手術室での手術件数(前立腺生検を除く)は300件でした。悪性腫瘍に対する外科的治療はほとんど腹腔鏡・ロボット支援手術や経尿道的内視鏡手術で低侵襲に行っております。以前からロボット支援手術を行っている前立腺癌の根治手術、腎細胞癌の腎部分切除術に加えて、令和5年度に膀胱全摘除術および一部の腎摘除術をロボット支援で実施するようにしました。令和5年度の腹腔鏡下手術は50件で、主な内訳は腎・尿管の腹腔鏡下手術17件(うちロボット支援手術4件)、腹腔鏡下副腎摘除術5件、腹腔鏡下膀胱全摘術5件(うちロボット支援手術2件)、ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘術22件などでした。尿路の内視鏡手術は経尿道的腎尿管結石砕石術80件、経尿道的膀胱悪性腫瘍手術95件、経尿道的前立腺手術(HoLEPまたはTUR-P)16件などでした。手術室以外での手技では結石破砕室において9件の結石破砕術を実施したほか、外来処置室やレントゲンTV室において膀胱内視鏡検査、尿管ステント留置術・抜去術などを多数行っています。

(表)
手術室 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
腹腔鏡下腎摘除術 4 16 10 9
ロボット支援腎摘除術 0 0 0 1
ロボット支援腎部分切除術 3 5 5 3
腎摘除術(開放) 1 0 1 0
腹腔鏡下腎尿管全摘除術 12 7 10 4
ロボット支援腎盂形成術 0 0 2 0
腹腔鏡下副腎摘除術 3 4 1 5
腹腔鏡下後腹膜腫瘍摘除術 1 0 0 0
腹腔鏡下膀胱全摘除術 5 2 1 3
ロボット支援膀胱全摘除術 0 0 0 2
尿管皮膚瘻造設術 0 0 0 1
ロボット支援前立腺全摘除術 22 22 26 22
経皮的腎砕石術 2 1 2 0
経尿道的尿管結石砕石術 50 52 76 80
経尿道的膀胱腫瘍切除術 91 99 123 95
経尿道的前立腺切除術(TURP) 4 6 6 5
経尿道的レーザー前立腺核出術(HoLEP) 19 21 17 11
その他 69 51 67 59
合計 286 286 347 300
(表)
ESWL室 令和2年度 令和3年度 令和4年度 令和5年度
体外衝撃波結石破砕術 43 17 22 9

業績

講演

  1. 吉田 徹 前立腺がんの治療 がん教室まなびや、2024年2月21日、守山市
  2. 植垣正幸、吉田徹、中島彰信、林宏美 もっと知りたい前立腺癌治療 滋賀県立総合病院 第138回がん診療セミナー、2024年2月29日、守山市

研究発表

  1. 西澤恒二、勝永泰章、八田原広大、吉田徹 医原性尿管損傷の尿路再建に影響する要因の検討 第110回日本泌尿器科学会総会、2023年4月21日、神戸市
  2. 橋本勇輝、八田原広大、植垣正幸、吉田徹 当院における進行性尿路上皮癌に対するエンホルツマブ・ベドチンの初期経験 第73回日本泌尿器科学会中部総会、2023年10月14日、奈良市
  3. 橋本勇輝、八田原広大、植垣正幸、勝永泰章、西澤恒二、千菊敦士、吉田徹 精巣Epidermoid Cystの1例 第40回滋賀泌尿器科集談会、2023年10月28日、大津市

論文発表

  1. Nishizawa K, Katsunaga Y, Hattahara K, Yoshida T, Segawa T
    Near-infrared ray catheter and indocyanine green via nephrostomy in delayed robotic reconstruction of injured ureter : A case report Asian J Endosc Surg. 16(3):500-504, 2023
  2. 勝永泰章、八田原広大、西澤恒二、山内智香子、千菊敦士、吉田徹 尿道小細胞癌の1例 泌尿紀要70(3):71-75, 2024
  3. Kubota M, Kawakita M, Yoshida S, Kimura H, Sumiyoshi T, Yamasaki T, Okumura K, Yoshimura K, Matsui Y, Sugiyama K, Okuno H, Segawa T, Shimizu Y, Ito N, Onishi H, Ishitoya S, Soda T, Yoshida T, Uemura Y, Iwamura H, Okubo K, Suzuki R, Fukuzawa S, Akao T, Kurahashi R, Shimatani K, Sekine Y, Negoro H, Akamatsu S, Kamoto T, Ogawa O, Kawakami K, Kobayashi T, Goto T.Effects of thienopyridine class antiplatelets on bleeding outcomes following robot-assisted radical prostatectomy. Sci Rep. 14:5847-5856, 2024