文字サイズ
滋賀県立総合病院の看護理念に基づき、専門職として質の高い看護サービスを提供できる看護師を育成するため、クリニカルラダーを活用したきめ細かな研修を実施しています。
以下のような研修プログラムが用意されています。
仲間とともに1年間を通して看護実践の基礎を学び独り立ちを目指します。
令和4年4月入職 35名
5月~「口腔ケア」研修~
歯科衛生士からケア方法を学んでいます。
6月~看護技術研修・3か月研修~
模型を使用した静脈採血の演習です。
7月はシミュレーション研修をしました。「患者さんの環境を考える」「オムツ交換の場」「患者さんとの対応場面」3場面を通して、患者さんの立場になって考えることの大切さを再認識できました。
9月~12誘導心電図の基礎(講義と演習)~
10月~急変対応研修~
日常的な看護実践のひとり立ちを目指し、看護過程の展開について学びます。
また、メンバーシップを発揮するためにコミュニケ―ション研修を行います。
看護理論を用い、受け持ち患者の個別性を捉えた看護実践を考える研修を実施します。
高度な看護実践に加えて倫理的感性を磨き他者にモデルを示すことを目指します。倫理研修に加えて、リーダーシップを発揮するためにファシリテーション研修を実施しました。
チームリーダーとしてメンバーの育成を行い部署の目標達成に貢献することを目指し、問題解決技法を学びます。
また、「看護倫理研修」では、より複雑な状況において、ケアの受け手にとっての最適な手段を選択し、QOLを高めるための看護を実践できるように、効果的な倫理カンファレンスの持ち方を学びます。
新人を支援するプリセプターと部署の教育全般を支援する教育担当者研修を行っています。部署全体で新人を指導します。
それぞれ認定書を発行しています。静脈注射認定では III-C 認定者はがん化学療法の静脈穿刺を実施します。ICLS認定者は新人研修でインストラクターをつとめます。
★看護管理者 I ~ III に分かれて3病院で実施しています。
I…主査級研修
II…師長級研修
III…副部長級研修
1年に一度3病院の師長や副師長が集合して外部から講師を招き、マネジメント研修を受講するとともに、3病院の交流の役割も果たしています。令和2年度師長級研修の様子
医療の高度化、専門化が進む中、患者さん、ご家族に対して、質の高い看護サービスを提供することを目的に当院では専門看護師、認定看護師、特定看護師が活躍しています。
「複雑で解決困難な看護問題を持つ個人、家族及び集団に対して水準の高い看護ケアを効率よく提供するための、特定の専門看護分野の知識及び技術を深め、保健医療福祉の発展に貢献し合わせて看護学の向上をはかる」専門看護師が4名活躍しています。
「特定の分野において、熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護実践ができ、看護現場における看護ケアの広がりと質の向上を図る」認定看護師が当院では8領域15名活躍しています。
「特定行為に係る看護師の研修制度」は保健師助産師看護師法に位置付けられた研修制度で、2015年から開始され、当院では2020年7月から「特定看護師」の名称で活動しています。特定看護師は手順書をもとに、患者さんの状態を見極めてタイムリーな対応をすることが期待されています。
患者さんやそのご家族、地域の住民の皆様に対し、より質の高いサービスを提供できるよう、自身が管理する組織の課題を明らかにし、組織内の様々な部署や人に働きかけて、組織全体のサービス提供体制の向上に取り組んでいます。また、地域の組織間の連携を図るなど、地域全体の医療・看護の質向上に努めています。