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医療の質や安全性の向上及び高度化・複雑化に伴う業務の増大に対応するため、多種多様なスタッフが各々の高い専門性を前提とし、目的と情報を共有し、業務を分担するとともに互いに連携・補完しあい、患者さんの状況に的確に対応した医療を提供する「チーム医療」を実践しています。
NSTとはNutrition Support Teamの頭文字で、栄養サポートチームの略称です。栄養状態が不良だと、手術からの回復が遅くなったり、治療効果がうまく現れなかったりすることがあります。また感染症や合併症を起こしてしまうこともあります。NSTでは特に低栄養な入院患者さんを対象に、栄養状態を評価し、適切な栄養療法を提案しています。 臨床検査部も、次のような取り組みを通してNSTに携わっています。
NSTスクリーニング | 週 1 回アルブミン 3.0g/dl 以下の入院患者を抽出し、カンファレンスで NST 介入患者を決定します。 |
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評価 | 血液検査、生化学検査の結果から栄養状態と感染免疫力の評価を行っています。 |
ICT(感染制御チーム)とはインフェクションコントロールチーム(InfectionControl Team)の略称です。院内で起こるさまざまな感染症から患者・家族、職員の安全を守るために活動を行う組織です。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などさまざまな職種が集まり、横断的に病院全体の感染対策活動に従事しています。週に 1 回の ICT 会議で感染対策に関する報告や協議を行い、院内ラウンドを実施しています。
AST とは抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team)の略称です。感染症を発症した患者さんに対し適切な抗菌薬治療が行われているかを専門的に監視または管理し、必要に応じて支援するためのチームです。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師などのさまざまな職種が集まり、週 1 回の AST 会議を行い抗菌薬適正使用に関する介入を行います。
増え続ける糖尿病を背景に、糖尿病に関する正しい知識の普及と啓蒙、糖尿病による合併症の予防、または合併症の進行を防ぎ、 QOL(生活の質)の向上を目的に、病院全体で糖尿病療養指導チームを立ち上げました。
医師、看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士といった多職種のスタッフがそれぞれの専門知識を活かし協力しながら、糖尿病患者の教育入院や糖尿病教室、検査説明に携わり院内外で活動を行っています。