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当院は緊急・重症な患者さんに対して、高度で専門的な医療を提供する「急性期病院」の役割を担っています。急性期の治療が終了すると、患者さんのQOL(生活の質)を維持するためにも早期退院を目指しています。
患者さんの状況によっては、リハビリや治療などを継続する場合、回復期リハビリテーション病棟への転棟、地域の医療機関への転院や介護保険施設への入所をご支援することもあります。
退院時に支援が必要と予測される方には、退院支援担当者がごあいさつに伺う場合があります。
例えば
そんな時は、退院支援担当者にご相談ください
入院早期から病棟スタッフと連携し、退院時の課題を検討します。
医療依存度が高い患者さん・ご家族が安心して退院できるように、在宅医や訪問看護への連絡・調整を行なっています。
患者さん・ご家族が安心して在宅での療養生活が送れるよう、在宅医、訪問看護師、ケアマネージャー、調剤薬局薬剤師等在宅スタッフの皆様にご参加いただきます。「情報共有」と「顔の見える関係づくり」のためのとても大切な会議です。
患者さんご本人、支えるご家族のご不安が少しでも解消されるように入院時からサポートさせていただきます。
ささいなことでもかまいませんので、ご心配事があれば、病棟看護師・退院支援担当者へお気軽にご相談ください。
受付時間 :月~金曜日(年末年始、祝日除く)午前9時~午後5時
窓口 : 新館1階 12B 地域医療推進室(患者サポートラウンジ内)
連携をとらせていただいた事業所様より、退院後のご報告をいただきました。
退院当初は総合病院での最期を、とのことでしたが、ご家族のご希望により「出来るだけ自分で看たい」とのことでしたので、在宅医と相談し、在宅看取りをさせていただきました。
亡くなられた後の処置も娘様、息子様、奥様、弟様も参加され、おうちでお別れができてよかったと退院のタイミングを喜ばれていました。
退院され、ご自宅で奥様、子供さんと3人の時間を大切に過ごされています。週末に奥様がご主人の散髪をされ、とても素敵でした。穏やかな時間が過ごせるように・・・と思っています。
退院当初は心配もあり、自宅にいながらも緊張されていましたが、この1週間高熱が出ることもなく落ち着いておられます。
食事は、食べたかったという好物のカレーや、誕生日には家族みんなとたこやきパーティーをされ、ご家族に囲まれて賑やかな食事もされていますし、摂取量は少なめですが、色々なものが食べられるようになりました。
奥様も介護に慣れてこられ、点滴の更新も上手にされています。
病棟スタッフの皆様に支えられ、励まされ、長い入院生活を過ごし、今こうして家でゆっくり過ごせていることが夢のようだと、訪問時は笑顔いっぱいです。
退院後、「施設○○」でお暮らし頂いています。
月曜から土曜はデイサービスにて過ごし、退院時にできなかった散歩や買い物等介助を受けながらいきいきと生活されています。また、週3回の入浴も楽しみにされています。
当施設の職員も 患者様○○様 に学ばせて頂いています。ご自身の望まれる生活のスタイルを取れるということにより、これだけいきいきと希望に満ちた日々を送れるのか・・・と感心しています。
退院当初は在宅生活の不安もありましたが、現在は少しずつ慣れていかれました。
また、ご家族の協力も十分にあり、良い在宅の生活を送っておられます。今は、酸素も点滴もなくなり、経口も少しずつ入るようになってきています。
お孫さんの笑顔もあり、ご本人も本当に家に帰ってきてよかった・・・と話して下さっています。
ご家族にとって在宅介護に対してはとても大きな不安を抱えての退院だったのですが、住み慣れた自宅で娘さんと2人、とてもよい時間をすごされました。
今回の退院に関して、娘さんの背中をそっと押して下さったスタッフの皆様に心から感謝いたします。本当にありがとうございました。
退院時カンファレンスで、病棟スタッフ、在宅スタッフが一緒になり、思いや情報を共有することができ、「連携してもらえていることがわかり、安心して退院することができた。今自分がなにをすればよいかよくわかった。」と娘さんがお話しされていました。