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セカンドオピニオン

このページでは、「セカンドオピニオン」についてのQ&Aを掲載しています。

(1)セカンドオピニオンとは、どういうものですか。

 セカンドオピニオンとは、患者さんが納得して治療方法を選択するために病状や治療法について自分の担当医(主治医)以外の医師に意見を聞き、参考にすることを言います。

(1) どういうときに受けるのか
・担当医に診断や治療方針の説明を受けたが、それでいいか悩んでいるとき。
・いくつかの治療方針を示されたが、迷っているとき。
・他に治療法がないか探したいとき。

(2) セカンドオピニオンを受けて期待できること
・現在の担当医の診断や治療に対して再確認できる。
・他の医師の意見を聞くことで、別の治療法の可能性を求めることができる。

(3)セカンドオピニオンとして適さない事項
・過去の医療に対する不満、転院や転医を目的とするとき 。
・医療費の内容や医療給付に関すること。 
・医療訴訟の問題など、治療以外のこと。

 セカンドオピニオンは診察ではありませんので、検査や治療行為は行ないません。今後の治療法に関しての意見や判断の材料の提供を目的としています。

(2)セカンドオピニオンを受ける際に用意するものは何がありますか。

 セカンドオピニオンを受けるときは、
(1) 診療情報提供書(担当医が作成した紹介状)
(2) 画像診断のフィルム (CTやMRI、レントゲン等のフィルム画像。最近はCDに複製する病院もあります。)と結果
(3) 検査データ(血液検査のデータ、超音波検査の結果と画像、病理組織検査の報告書等)
 などの資料をご準備ください。

 現在、診断・治療を受けている医療機関からの資料は、セカンドオピニオンを受けるときに大変重要な情報です。
 診療情報提供書や検査資料がない場合には、一般的な話しかできず有効なセカンドオピニオンは提供できません。

 現在の担当医にセカンドオピニオンを受けたいという考えを伝え、資料を準備してもらってください。

(3)どこの病院でセカンドオピニオンを受ければいいですか。

 最寄りのがん診療連携拠点病院やがん相談支援センターにお問い合せください。

 なお、滋賀県がん診療連携協議会ホームページの「 がんに関するセカンドオピニオン対応医療機関・窓口一覧」に、県内のがん診療連携拠点病院およびがん診療連携支援病院のセカンドオピニオン外来の窓口一覧とがん種別の対応状況(平成24年9月現在)を掲載しています。

(4)セカンドオピニオンを受けるにはどれくらいの費用がかかりますか。

セカンドオピニオンは自由診療で行われるため、保険外適用になります。

費用は医療機関によって異なりますので、セカンドオピニオンを希望される医療機関にお問合せください。滋賀県のがん診療連携拠点病院では、次のとおり費用が必要です。

滋賀医科大学医学部附属病院(外部サイトへリンク)

1回1時間以内:31,500円

○大津赤十字病院
30分:10,500円
30分超60分まで:21,000円

滋賀県立総合病院
30分:10,500円
30分を超える毎に追加料金5,250円

公立甲賀病院

30分:10,500円
30分を超える毎に追加料金5,250円

○彦根市立病院

30分:10,500円
30分を超える毎に追加料金5,250円

○市立長浜病院
30分以内:10,500円
30分を超える毎に追加料金5,250円

(5)セカンドオピニオンを受けるときのポイントはどんなことですか。

 セカンドオピニオン受診時のポイントは、次のとおりです。

(1) 疑問点は、まず主治医に聞きましょう
・セカンドオピニオンを受ける前に、あなたの病状を最もよく理解している主治医の説明や意見をしっかり聞いてください。

(2) 主治医に診療情報提供書や画像診断のフィルム・検査データをもらいましょう
・現在、診断・治療を受けている医療機関からの資料は、セカンドオピニオン医が正しい情報を知るための重要な情報となります。
・診療情報提供書や検査資料がない場合には、一般的なお話しかできず有効なセカンドオピニオンは受けられません。
・セカンドオピニオンを受ける医療機関へ資料を送付しておくと、事前に医師が眼を通すことができるため時間が有効に使えます。

(3) 情報を集めて、自分の病気のことを理解しておきましょう
・自分の病気をどこまで理解しているかで、医師に質問できる内容は変わってきます。
・セカンドオピニオンを依頼する医師を選択するときにも情報収集が必要です。
・必要であれば、がん相談支援センターに協力してもらいましょう。

(4) 病状の経過や聞きたいことをまとめておきましょう
・セカンドオピニオンの時間は限られています。時間を有効に使い、医師に正しい情報を伝えるために、病気の経過や質問事項、主治医の意見などをまとめておきましょう。

(5) 必ず主治医に結果を報告しましょう 
・セカンドオピニオンを受けたら、報告書を受け取るか、もしくは送付してもらい、主治医に報告した上でその後の治療方針を決めましょう。
・もし、セカンドオピニオンを受けた先の病院での治療を選択しようと思った場合でも、まず主治医には必ず報告して下さい。

(6)セカンドオピニオンに行きたいが主治医にどう切り出せばいいですか? 主治医の機嫌を損ねたりしませんか?

 主治医に治療のことで迷っていることを伝えましょう。
 その上でセカンドオピニオンに行きたいことを話してみましょう。
 少しでも多くの情報を得たいという気持ちは当たり前のことで、どんな名医でも否定はできません。患者さんのことを第一に考えてくれる医師なら、必ず理解を示してくれるはずです。
 自分の思いがすっきりし、また、治療に立ち向かうことができるでしょう。

【滋賀県がん診療連携協議会・がん相談支援部会事務局】

滋賀県立総合病院 地域医療連携室

TEL:077-582-5031