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がん患者会Q&A

このページには、「がん患者会Q&A」を掲載しています。

(1)滋賀県に、がんの患者会はありますか。

滋賀県には乳がん、肝臓がん、大腸がんおよび喉頭がんの部位別の患者会と全がんを対象にした患者会があります。

○乳がん:あけぼの滋賀(外部サイトへリンク)
はなみずき(滋賀医科大学付属病院内)

○肝臓がん:滋賀肝臓友の会

○大腸がん:日本オストミー協会滋賀県支部(外部サイトへリンク)

○喉頭がん:滋賀湖声会

○滋賀県がん患者団体連絡協議会

それぞれの患者会では、がん患者(その家族・遺族)を中心に、がんという病気に直面して心の不安や苦痛を経験した同じ仲間が集い、共に語り合い支え合うことを目的に活動をしています。

(2)がん患者サロン・遺族サロンは、ありますか。

がん患者や患者家族同士が様々な疑問や悩みなどを語り合うことができ、同じ体験をした仲間が集うことができる場である「がん患者サロン」は滋賀県内では次のものがあります。

(1) 患者会の中のサロン
・あけぼの滋賀 077-573-0209(あけぼのサロン、ひまわりサロン・若葉サロン)
遺族サロン 090-4568-1934
開催日等については、各患者会にお問い合わせください。

(2) 病院等の中のがん患者サロン

・がん患者サロン「ながら一福」(大津赤十字病院)
・がん患者サロン「笑顔」(滋賀県立総合病院)
・がん患者サロン「きらめき長浜」(市立長浜病院)
・がん患者サロン「ゆらり」(滋賀医科大学医学部附属病院)
・がん患者サロン「りらく彦根」(彦根市立病院)
・がん患者サロン「ゆかい(癒会)こうが」(公立甲賀病院)
・がん患者サロン「ほっと湖西」(高島市民病院)
・がん患者サロン「よしぶえ」(近江八幡市立総合医療センター)
・がん患者サロン「むらさきの縁(えにし)」(東近江総合医療センター)
・がん患者サロン「なごみ」(市立大津市民病院)
・がん患者サロン「F.M.AYA」(大津赤十字病院) ※AYA世代の患者さんのサロン
・がん患者サロン「こころ」(滋賀県立総合病院) ※再発・転移・ステージ4の患者さん・ご家族のサロン

開催日、連絡先等については、以下をご覧下さい。

県内がん患者サロン一覧

(3)がんを告知を受けました。 不安やもやもやした気持ちをどこに持って行けばいいですか。

 心の中のもやもやした思いを吐き出すことはとても重要です。家族や友人など頼れる人に辛い気持ちを吐露するという方法もあり、頼れる人には思い切り頼りましょう。

 喜びは分け合えば分け合っただけ増え、悲しみや辛さは分け合えば、分け合っただけ減ります。話すだけで気持ちが晴れることは、科学的にも証明されているとのことです。

 また、文字として書き出すことで、問題点を整理することができるともいわれています。もやもやとした思いを問題点として書き出し、何が一番気になるかなどの優先順位をつけると、今自分にとって大切なことを見つけ出しやすくなるかもしれません。

 他にも、家族や友人以外として、悩み相談のプロに頼るのも方法です。精神科医や心療内科医、臨床心理士、カウンセラーなどの専門家は、一人では抱えきれない問題を助けるプロです。他人であれば余計な心配や気遣いも無用なので、気が楽かもしれません。

 心の専門家は、主治医やお近くのがん相談支援センターや病院の相談窓口などに相談すれば見つけることができます。

 辛い、もやもやした状態を自分一人で抱え込まないでください。

(4)妻ががんといわれました。どう支えてよいかわかりません。

 患者家族は、患者さんをケアする役割に没頭して、自分自身の心のケアを怠りがちです。また患者さんの精神的な支えになるために、自分のつらい気持ちを心の奥底にしまい込んで、気丈に振舞うことが多いようです。患者家族は第2の患者といわれるくらい大変な思いをしています。

 お一人で、また家族だけで抱え込まないで、お近くのがん相談支援センター職員がお話を伺うこともできます。気持ちの落ち込みが続いているようなら、心の専門科クリニック等での心のケアを受けましょう。

 国立がん研究センターの「家族ががんになったとき」 も参考にしてください。

(5)再発して不安です。先生からは「がんとの共存」「延命治療」と言われました。延命とはどのような考えのものですか。

遠隔転移がある場合、「治癒は期待できず、延命を目的とした治療が行われる」という説明を受けるかもしれません。『治癒が期待できない』という言葉に絶望感が高まっていませんか?『延命』という言葉に消極的なものを感じ釈然としない気分を抱えるかもしれません。

 ここで忘れてはならないことは、治癒とは体のなかのがん細胞を消滅させるという意味であり、がん細胞を完全に消滅させなくても、がんと共存しつつ、何年も生き続けることは可能だということです。専門家はこの状態を延命と表現しているだけです。

 延命を目的とした治療の本当の意味は、がんとうまく共存しながら、あなたらしい生活を続けることなのです。うまく共存するためには体力も必要です。そのため、治療では体力を消耗することなく、また、体力・気力を削ぐ要因をうまくコントロールすることに力点が置かれます。

 特に痛みのコントロールが良く強調されますが、これは継続する痛みによるQOL(生活の質)の低下や気持ちの落ち込みをおきないようにするためのものです。

(6)余命○年とはいわれました。余命とはどのようなものですか。

 余命○年(もしくは◇カ月)と言われた場合、その数字は統計的数字である、ということを忘れないでください。

 治療法の進歩が目覚ましくない分野であれば、余命○年の数字は参考になるかもしれませんが、乳がんの治療法で話しますと、その進歩はすさまじく、特に新規薬剤の開発は日進月歩で進んでいます。

 実際、転移性乳がんの生存率は、飛躍的に向上しているという研究成果がでています。

(7)健康食品やサプリメントについて教えてください。

 健康食品やサプリメントをはじめとした、がんの代替療法(民間療法)の有効性や安全性を科学的な方法で評価しようという気運があります。まずは、担当医にご相談ください。

 国立がん研究センターの「補完代替療法に興味を持ったときには」のページを参考にしてください。

 独立行政法人国立・健康栄養研究所「「健康食品」の安全性・有効性の情報」のページも参考になります。

(8)臨床試験について教えてもらえますか。

 臨床試験(治験)の情報や参加の仕方を知りたい方は、国立がんセンターの「臨床試験(治験)について」のページを参考にしてください。

 各都道府県のがん診療連携拠点病院のホームページやお近くのがん相談支援センターに相談する方法もあります。

(9)インターネットのがんに関する情報サイトを教えてもらえますか。

 がんに関する情報サイトは、たくさんあります。例えば、「がんナビ」というサイトでは、心のサポートとなるようなコンテンツを多数掲載しています。がん治療の最先端を行くASCO専門家からのアドバイスや、がん患者さんと家族のためのQ&Aなどは参考することができます。

(1) がんナビ

(2) キャンサーネットジャパン

(3) 日本癌治療学会

(4) がん情報サイト

また、同じ病気を持つ友人に支えられている患者さんもたくさんいます。がん関連の患者会やネットコミュニティーは複数存在します。自分に最も合う患者会やコミュニティーを見つけ、仲間と楽しく過ごす時間を持つことが元気の元になるかもしれません。がん患者会Q&A11(1)に滋賀県内の患者会の連絡先を掲載していますので参考にしてください。

 どうぞ、辛い状態を自分一人で抱え込まないでください。

(10)がんに関する情報の探し方を教えてもらえますか。

 インターネットの普及で情報が溢れています。国立がん研究センターのホームページに「がん情報探しの10箇条」が掲載されていますので、参考にご覧ください。

【滋賀県がん診療連携協議会・がん相談支援部会事務局】

滋賀県立総合病院 地域医療連携室

TEL:077-582-5031