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がん登録

院内がん登録について

当院は、厚生労働省が指定する都道府県がん診療連携拠点病院として、定められた標準登録様式の登録項目定義に従い、がん登録実務者(国立がん研究センターの実務研修を修了した診療情報管理士等)が診療録や退院サマリーの情報をもとに院内がん登録を実施しています。

当院では2001年~2007年診断分は入院症例のみを対象に、2008年以降に診断された症例は、外来症例を含む全がんを対象に登録しています。登録項目には詳細な定義がありますが、がんの原発部位や病理組織診断は「ICD-O-3(国際疾病分類-腫瘍学)」、がんの進行と拡がりは「UICC(国際対がん連合)TNM分類」により分類しています。

1. 登録・集計の対象

当院において、2001年1月1日以降、がん(悪性新生物)と診断されたものを対象にしています。

がん(悪性新生物)とは、ICD-O-3における腫瘍の性状コードが「3(悪性)」または「2(上皮内がん)」に該当する腫瘍です。ただし、頭蓋内腫瘍においてはICD-O-3における腫瘍の性状コードが「0」または「1」のものを含めています。 

2. 登録および集計の方法

原発部位ごとに1腫瘍1登録としています。
年別に集計する場合は、診断日を基準にしています。

3. 用語について

  • 初発:当院で初めてがんと診断した症例
  • 治療開始後:治療開始後に当院を受診した症例
  • 主要部位:食道、胃、大腸(結腸+直腸)、肝、膵、肺、乳房、子宮頸部、子宮体部、前立腺
  • 初回治療:診断から概ね4ヶ月以内の治療(血液疾患などでは第一回目の寛解まで)
  • UICC:国際対がん連合( International Union Against Cancer )
  • TNM分類:UICCの病期分類
  • ICD-O-3:国際疾病分類-腫瘍学(WHOによる)
  • 進展度:全国がん登録で使用している病期分類(改訂がないので長期的なデータ管理に適切)

4. 院内がん登録情報の活用

  • 国立がん研究センターが実施する「がん診療連携拠点病院院内がん登録全国集計」にデータを提出しています。
  • 全国がんセンター協議会の加盟施設として、5年生存率共同調査にデータを提出しています。
  • 全国がん登録にデータを提出しています。
  • 滋賀県がん診療連携拠点病院協議会がん登録推進部会によるがん診療連携拠点病院集計に提出しています。

※これらの情報活用においては、個人情報保護法を順守し、個人が特定できない形に変換しています。

診断数の推移(2013年~2022年)

診断日を基準に、年ごとのがん診断件数の推移や初回治療の状況をまとめました。
現在のがん登録では、再発治療を登録の対象としていないため、ここでは初回治療のみを集計しています。
※以下の項目は、すべてPDFファイルにリンクしています。

主要部位の集計(2013年~2022年)

当院において、がんの診断数が多い部位(食道、胃、大腸(結腸+直腸)、肝、膵、肺、乳房、子宮頸部、子宮体部、前立腺)について、病期別、初回治療別に集計しています。

※以下の項目は、すべてPDFファイルにリンクしています。

院内がん登録全国集計滋賀県抜粋( 2021年診断例 )

平成20年3月に厚生労働省健康局長から各都道府県知事に通知された「がん診療連携拠点病院の整備に関する指針」により、がん診療連携拠点病院は厚生労働省健康局長が定める「標準登録様式」に基づく院内がん登録を実施することが義務づけられています。このことにより、全国の拠点病院が同じルールで院内がん登録が実施することになり、他施設との適正な比較も可能になりました。

ここでは、令和4年12月に国立がん研究センターから報告された「院内がん登録2021年全国集計」から、滋賀県のデータを抜粋しました。

※以下の項目は、すべてPDFファイルにリンクしています。

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