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平均寿命と健康寿命の差は10年近くあります。急速な高齢化社会の進展とともに、寝たきりになる人の数も増える一方です。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく、生活できる期間のことです。
高齢者の方が寝たきりになる主な原因は「脳血管疾患」「認知症」「運動器症候群」です。
脳血管疾患には、脳の血管が破れて発症する「脳出血」「くも膜下出血」や、脳の血管が詰まって発症する「脳梗塞」などがあり、動脈硬化や高血圧の進行が原因といわれています。
したがって、生活習慣の改善や治療を継続して、血圧値やコレステロール値をコントロールしていけば、発症のリスクを抑えることができます。
また発症後も、迅速な対応で後遺症を軽減できる可能性があります。
原因第2位の「認知症」も、生活習慣を見直し、脳卒中を予防することで進行を遅らせることができます。
原因4位の骨折・転倒、5位の関節疾患は、「運動器症候群(ロコモティブシンドローム)」によると考えられます。日頃から運動の習慣をつけ、筋力の低下を防ぐことが予防につながります。