水産試験場は、琵琶湖漁業の振興および養魚技術の普及発展を目的に、明治33年(1900年)に彦根市平田町に開設、昭和46年(1971年)に現在地である同市八坂町に再移築されました。その後、昭和56年(1981年)に魚病指導総合センターが、昭和61年(1986年)には生物工学実験棟、平成3年(1991年)には第二飼育実験棟が敷地内に整備されました。
本県の水産対象種にはニゴロブナ、ホンモロコ、ビワマス、セタシジミなどの琵琶湖固有種の割合が高く、国や他の自治体の研究成果では得られない知見や技術が求められます。このため、独自の情報の取得や調査、研究、開発が必要とされ、本県の水産施策や琵琶湖および河川の生態系保全を推進していくためには、不可欠な研究施設です。
しかし、特に本館や飼育実験棟は、築後40年~50年が経過し、老朽化が著しく進行しています。
この状況を踏まえ、県では今後求められる研究ニーズにも対応できるよう新しい本館や飼育実験棟に建て替えることとし、令和11年度の供用を目指して整備に取り組んでいます。
令和6年3月に水産試験場の現状や新たな水産試験場の方向性等をまとめた水産試験場本館等整備基本計画を策定しました。
滋賀県農政水産部 水産課 漁政係
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