~湖魚が産卵・成育できる水田環境を取り戻そう!~
琵琶湖から湖魚が田んぼへ遡上できるよう排水路に魚道を設置することにより、昔ながらの水田環境を取り戻す取組…それが「魚のゆりかご水田プロジェクト」です。
その効果として、生態系の再生、地域の環境意識の向上など、様々なことが期待できます。
田んぼは稚魚のエサとなるプランクトンが豊富です。また近年、琵琶湖で問題となっている外来魚には水路を遡上する習性がないため、稚魚の外敵もいません。
このため、田んぼでの稚魚の生残率(稚魚数/産卵数)は、琵琶湖よりもはるかに高いことがわかっています。
近年、子ども達が田んぼや畑に近づく機会が減っています。
田んぼに魚がいることで、子ども達も田んぼやお米づくりに興味を持つようになります。
田んぼが、環境学習の場にもなるのです。
魚道づくりや生きもの観察会など、多くの人が田んぼを訪れるようになり、人と人との交流が生まれます。
排水路に魚道を設置することで、田んぼからの水を一時的に溜めることができ、琵琶湖へ濁水が流入するのを抑えることもできます。
排水路に魚道を設置するなど、いくつかの要件を満たしたお米を滋賀県が認証する制度もあります。
認証を受けたお米は、ロゴマークをつけて「魚のゆりかご水田米」というブランド米として販売されています。