~湖魚が産卵・成育できる水田環境を取り戻そう!~
「魚のゆりかご水田プロジェクト」は、春先に排水路に魚道を設置するところから始まります。
魚道設置
堰板が設置された魚道(堰上式魚道)
設置された魚道(一筆型魚道)
代かき前に、排水路に魚道を設置します。
魚道には、排水路全体の水位を階段状に上げていく堰上式と、田んぼ一筆ごとに設置する一筆型とがあります。
魚の遡上を待つ魚道と田んぼ
排水路を遡上するフナ
排水路を遡上するコイ
雨が降ると、ニゴロブナやコイ、ナマズが魚道を通って琵琶湖から田んぼを目指して遡上します。
田んぼでは深水管理をしたり、少雨時には一筆排水桝の堰板を操作するなどして、魚を受け入れる準備をします。
一筆排水桝から田んぼへ入るフナ
田んぼの中で産卵するフナ
人工魚巣(キンラン)に産み付けられたフナの卵
田んぼに入った親魚は、すぐに産卵します。
田んぼは、水温が高いため産卵に有利とされています。
ふ化したばかりのフナの仔魚
田んぼ内を遊泳するフナの稚魚
田んぼには、稚魚のエサとなるプランクトンがたくさんいますので、稚魚は早く大きくなります。
稚魚が排水路に流下しやすくなるように、溝切りをします
稚魚が排水路へ流下しやすくなるよう、溝切りをします。
魚道を撤去します。
一筆排水桝から排水路へ、稚魚が流下します。
約2cmに成長したフナの稚魚
稚魚は約1ヶ月で2cm程度に成長します。
一筆排水桝から排水路へ流下した稚魚は、堰板をはずした排水路をとおって琵琶湖へとかえっていきます。