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若年層向け人権啓発講義

若年層向け人権啓発講義とは?

 若年層の一層の人権意識の向上が求められる中、平成25、26年度に実施した学生サポーター会議において「若者の集まる場所へ出向いての啓発が必要かつ有効」である旨のアイデア提示や、「実際の現場で取り組んでおられる人から話をきくことは、より深く人権について考えるきっかけになった」との感想をいただきました。

 そこで、若い人たちに人権は身近なものであり、人権の尊重は私たち一人ひとりが考えていかなければならない課題であるという意識をより強く持っていただくことを目的として、県内大学等での講義の中で、各人権分野の最前線で活動されている方からの講話により、人権課題の現状を学ぶ機会を提供しています。

令和5年6月29日(木曜日) 開催 (びわこリハビリテーション専門職大学)

テーマ「QOL(Quality of Life)と人権~実習前に考えよう~」

 実習前の学生の皆さんに人権のことについてより理解を深めていただくことを目的に、まず、人権の基本的な内容の講義を「人権基礎講座」として、また、QOLと人権の関係性についての講義を「QOL(Quality of Life)と人権」と題して、滋賀県人権施策推進課職員が実施しました。

 「人権基礎講座」では、人権は差別を受けている人など、誰か特定の人のものではなく、私たちひとりひとりの普段の日常生活に密接に関係していることを感じていただくため、まず最初に、テレビ、新聞、ネットで気になったニュースの中から人権に関するものを思い出していただきました。また、「障害者差別解消法」や新型コロナウイルス感染症に関連した人権侵害の事例などを説明した上で、人権が日常生活に密接に関わっていること、自分の人権ばかり主張するのではなく他者の人権の尊重が同様に重要であることなどをお伝えし、患者さんに接する際など様々な現場や機会において、「人権尊重の視点」をもって働いていただくことをお願いしました。

 「QOL(Quality of Life)と人権」では、まず「わたしの大切なもの」をそれぞれ考えていただき、それを近くの人と共有するワークを行ってもらいました。その上で、QOLとは何かということや、QOLと人権の関係性について説明し、相手のことを思い、大事にすることの大切さなどを実習前に考えていただく機会を提供しました。

講義の様子

事例紹介「メイクなど美容行動が与える心理的な好影響について」

 次に、花王グループカスタマーマーケティング株式会社様より、「メイクなど美容行動が与える心理的な好影響について」と題して、高齢者向けメイク講座の取組を通じたQOL向上の実践事例等についてご紹介いただきました。

事例紹介

<学生の声>

  • 普段よく耳にする人権という言葉について改めて考えることができ良かった。
  • 人に関わる上での人としての権利を考えるいい機会になった。
  • 人権は幅広く多様な場面で出てくるということが分かり、人への思いやり、尊厳を理解しなければならないと思いました。QOLというものは、今までとちがった視点のお話で関心をもつことができました。メイクなどから人へあたえる印象も良い話でした。
  • 理学療法の授業でQOLについて学んでいたけど、そのQOLに対しての考え方の幅が広がりました。
  • 実習で、患者と学生という立場だけでなく、相手を知ろうとすることがQOLや人権に結び付くと思いました。
  • メイクが高齢者のQOLの向上につながることを今回初めて知ることができた。

令和6年2月6日(火曜日) 開催 (滋賀県立大学)

テーマ「インターネット上の人権侵害等、 違法・有害情報における課題と関係者の対策」

 滋賀県立大学で毎年2月に開催されている課外活動団体の代表者等を対象にした課外活動説明会において、今年度も「人権啓発学習会」を実施しました。

 今年度は、違法・有害情報相談センターのセンター長 石原友信さんをお招きし、「インターネット上の人権侵害等、 違法・有害情報における課題と関係者の対策」と題し、オンライン配信で講義を行っていただきました。

 講義では、日本のインターネット利用の現状や、インターネット上の誹謗中傷に関する国・事業者の取組について教えていただきました。また、具体的な相談事例から、トラブルを起こさない・トラブルに巻き込まれないためにはどうしたらいいか、困った時はどこに相談したら良いかなどについて学んでいただきました。

 参加いただいた皆さんには、インターネットやSNSを使う上での注意点について理解を深めていただき、お互いの人権を尊重することの大切さについて考えてもらうきっかけとなりました。

講義の様子1
講義の様子2

<学生の声>

  • プロバイダ責任制限法という法律があることを初めて知りました。事例も交えて説明してくださりわかりやすかったです。
  • 自分たちが行っている団体のSNSでもトラブルが起こらないよう、気を付けて運用していきたいです。
  • 最近ネットにおける誹謗中傷がよく見受けられるため、講義を通して、そのような行為をしない・させないように、改めて自分自身に対して意識づけをする良い機会となりました。
  • スマホに使われないよう気を付けたいと思います。
  • 様々な事例を通して見ることで、どのようなことが人権侵害につながるのかを再確認できました。
  • ネットリテラシーを学び、トラブルに巻き込む、巻き込まれないようにすることが必要だと思いました。
お問い合わせ
滋賀県総合企画部人権施策推進課
電話番号:077-528-3533
FAX番号:077-528-4852
メールアドレス:[email protected]