若年層の一層の人権意識の向上が求められる中、平成25、26年度に実施した学生サポーター会議において「若者の集まる場所へ出向いての啓発が必要かつ有効」である旨のアイデア提示や、「実際の現場で取り組んでおられる人から話をきくことは、より深く人権について考えるきっかけになった」との感想をいただきました。
そこで、若い人たちに人権は身近なものであり、人権の尊重は私たち一人ひとりが考えていかなければならない課題であるという意識をより強く持っていただくことを目的として、県内大学等での講義の中で、各人権分野の最前線で活動されている方からの講話により、人権課題の現状を学ぶ機会を提供しています。
学生の皆さんにすべての人の人権が尊重され、誰もが自分らしく生きることができる社会の実現に向け、私たち一人ひとりにできることを考えていただくことを目的に、龍谷大学政策学部教授の奥野恒久先生を講師に迎え、「人権の根源は、個人の尊重~この発言、この行動、大丈夫?~」と題し、お話しいただきました。
講義では、ご自身の経験や学生が日常生活やアルバイトをする中で遭遇する場面など、具体例を挙げながら、次のようなことを伝えてくださいました。
参加した学生たちに、日頃の発言や行動を見直し、人権について改めて考えてもらえるきっかけとなりました。
<参加者の声>
滋賀県立大学で毎年2月に開催されている課外活動団体の代表者等を対象にした課外活動説明会において、今年度もリーダース研修として「人権啓発学習会」が実施されました。
四天王寺大学人文社会学部 准教授 上野淳子先生をお招きし、「恋愛と暴力の境界は?~デートDVを知ろう」と題し、お話をしていただきました。
講義では、デートDVとは何かという基本的なことから、暴力の見分け方、加害者にも被害者にもならないためにできることなどについてお話いただきました。また、恋人間で起こりうるさまざまな行為がデートDVかそうではないかや、嫌だと思った時の上手な断り方を学生自身で考えてもらったりして理解を深めていただきました。
今回の講義を通して、参加した学生たちには、恋人との関係性という身近なところから、誰に対してもお互いを尊重し、認め合うことの大切さについて考えていただきました。
※ 講義の詳しい内容は、じんけん通信R2年4月号をご覧ください。
<参加者の声>