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令和元年度若年層向け人権啓発講義

若年層向け人権啓発講義とは?

 若年層の一層の人権意識の向上が求められる中、平成25、26年度に実施した学生サポーター会議において「若者の集まる場所へ出向いての啓発が必要かつ有効」である旨のアイデア提示や、「実際の現場で取り組んでおられる人から話をきくことは、より深く人権について考えるきっかけになった」との感想をいただきました。

 そこで、若い人たちに人権は身近なものであり、人権の尊重は私たち一人ひとりが考えていかなければならない課題であるという意識をより強く持っていただくことを目的として、県内大学等での講義の中で、各人権分野の最前線で活動されている方からの講話により、人権課題の現状を学ぶ機会を提供しています。

テーマ「人権の根源は、個人の尊重~この発言、この行動、大丈夫?~」

令和2年1月7日(火曜日) 開催 (龍谷大学瀬田キャンパス)

 学生の皆さんにすべての人の人権が尊重され、誰もが自分らしく生きることができる社会の実現に向け、私たち一人ひとりにできることを考えていただくことを目的に、龍谷大学政策学部教授の奥野恒久先生を講師に迎え、「人権の根源は、個人の尊重~この発言、この行動、大丈夫?~」と題し、お話しいただきました。

 講義では、ご自身の経験や学生が日常生活やアルバイトをする中で遭遇する場面など、具体例を挙げながら、次のようなことを伝えてくださいました。

  • 自分を一人の人間として大切にするとともに、他人も尊重することが大切。そしてこれは、親や友達など身近で親しい人との関係においても同様であり、日頃の会話や態度を見直してみてはどうか。
  • 多様なタイプの人がそれぞれの持ち味を発揮できる社会こそが、総合力として強さを発揮し、また、思いがけないことが起こっても柔軟に対応していける強みがあるのではないか。だから、心身ともに健康であることや、一人ひとりが持っている力を発揮できる環境を作っていけるとよい。
  • 個人の尊重という視点から、クラブやゼミなどの集団でも、お互いに指摘したり、謝ったり、対面でもきちんと向き合えるような関係性をつくることが重要。

 参加した学生たちに、日頃の発言や行動を見直し、人権について改めて考えてもらえるきっかけとなりました。

講義の様子1
講義の様子2

<参加者の声>

  • 一人ひとりの違いや個性を認めて、周りの人も自分自身も個人として尊重することで、みんなが活き活きし、充実した部活になるのかなと思った。
  • 自分が発する言葉にもっと責任を持たなければいけないと改めて感じた。
  • 大人数で活動していると、協調性があることが正しいと考えがちだが、それは考えが凝り固まってしまっているんだなと感じた。
  • 親しい関係の人に対して個人を尊重するというのは、私も忘れてしまっているのではないかと思った。

テーマ「恋愛と暴力の境界は?~デートDVを知ろう」

令和2年2月18日(火曜日)開催(滋賀県立大学)

 滋賀県立大学で毎年2月に開催されている課外活動団体の代表者等を対象にした課外活動説明会において、今年度もリーダース研修として「人権啓発学習会」が実施されました。

 四天王寺大学人文社会学部 准教授 上野淳子先生をお招きし、「恋愛と暴力の境界は?~デートDVを知ろう」と題し、お話をしていただきました。

 講義では、デートDVとは何かという基本的なことから、暴力の見分け方、加害者にも被害者にもならないためにできることなどについてお話いただきました。また、恋人間で起こりうるさまざまな行為がデートDVかそうではないかや、嫌だと思った時の上手な断り方を学生自身で考えてもらったりして理解を深めていただきました。

 今回の講義を通して、参加した学生たちには、恋人との関係性という身近なところから、誰に対してもお互いを尊重し、認め合うことの大切さについて考えていただきました。

 ※ 講義の詳しい内容は、じんけん通信R2年4月号をご覧ください。

講義の様子1
講義の様子2

<参加者の声>

  • 具体的で分かりやすい講義でおもしろかった。
  • 男性が被害者になると聞いて驚いた。
  • 自分たちで実際に考えてみて、より理解が深まったと思う。
  • デートDVという自分の知らないDVの形を知ったので、今後自分が被害者や加害者にならないように意識していきたい。
お問い合わせ
滋賀県総合企画部人権施策推進課
電話番号:077-528-3533
FAX番号:077-528-4852
メールアドレス:[email protected]
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